迎賓館赤坂離宮ー朝日の間

8月22日、酷暑日で午後から豪雨の天気予報だったが、今日できることは明日に延ばすな、気になっていることは実行だ。

目的は藤田嗣治の壁画を見ること、国宝迎賓館のインテリア、装飾品をみること。

女性と天使、藤田嗣治 1935、ポストカード

藤田嗣治の6点の作品は、彼が友人に頼まれて銀座コロンバンのカフェに飾っていたが、2018年、迎賓館に寄贈された。

いずれも油彩画だが、フレスコ画のような優しい癒しの雰囲気を出している。130号の作品の中に18世紀ルイ王朝時代のフランス風景が描かれて迎賓館に溶け込んでいる。

 

赤坂離宮朝日の間、天井画

朝日の間は国賓が天皇皇后両陛下とお別れの挨拶をする最も格式の高い部屋だそうだ。天井を見上げると、ギリシャ神話の女神オーロラが四頭の白馬を御している。その手には月桂樹が握られている。

部屋の解説員によると、女神の顔はある日本人女性をモデルにしており、天照大御神を連想させると感想を述べる人もいるそうだ。

女神が迎賓館朝日の間の天井で働いている。意外な学芸員の説明で、日赤で活躍されている敬宮愛子さまが頭に浮かんだ。

2019年に修復完成の天井画

100年以上前にフランスの工房で描かれた女神オーロラ。
日本での修復は25ヶ月をかけて28名の修復家が交代で完成させた。

首都圏外郭放水路(春日部市)の見学

8月6日再び地下の世界を訪ねた。今回も横浜を9時出発のバスツアーを利用した。夏休みとあって道路渋滞で往復6〜7時間かかった。

1992年に着工、13年かけて2006年に完成し、今年は稼働開始から20周年になるそうだ。

巨大な設備は、延長約⒍3キロ。近隣の中小河川の過剰な水を貯水槽にためる。その容積はサンシャイ60のビルに相当する。江戸川へポンプで引き上げ放水して洪水を防止している。普段は空にしており、底に溜まる土砂はブルドーザーと人力で取り除く。

江戸川は一級河川で容量に不足はない。徳川時代、約60年かけ江戸川の流れを東京湾から東方面に付け替え、銚子から太平洋に注ぐようにした。のちに「利根川の東遷」と呼ばれる。

調圧水槽

 

水位が分かる壁のラベルが2箇所に見える
首都圏外郭放水路モニター室
地底探検ミュージアム龍Q館内

日本の民間会社が結集した技術力を可視化でき、大規模な構造に圧倒された1日だった。

宇都宮市の大谷(おおや)資料館

かねてから訪ねてみたかった巨大地下空間、7月最終日曜日に団体バスを利用して実現。地下30メートルの地点の大谷石採掘場跡地で野球場がすっぽり入る。室温は夏でも10度前後だ。今年の酷暑にありがたい観光地だった。

大谷資料館 7/26/2026

コンサートなどイベントにも使用できる大ホール

一方通行の急な階段を100段近く降りる。館内は薄暗いので持参の杖を使いながら、ゆっくり進んだ。後続の来場者を気にしながら転倒しないように自分のペースを守った。しかし若い人たち、子供たちはやはり速歩だ。

広場に到着、やっと一息ついて周囲の高い壁を見上げた。
江戸時代から昭和34年までは、手掘りで採掘、背負子、馬車、荷車などの運搬方法だった。石材ひとつ80キロから原石150キロもある1500万年前の軽石凝灰岩だ。

宇都宮駅近くに大谷石で建てられたカトリック松が峰教会があるそうだ。建設材料として使われたロマネスク様式の建築も気になる。駅近なので電車でいつか訪ねたい。

大谷石のコースター
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