知覧特攻平和会館 ②

2日目は、霧島から鹿児島空港を通過して、薩摩半島の南方面に向かう。午前中の訪問地は南九州市にある知覧特攻平和会館だ。

この記念館はかねてから、私の父親や職場の上司が驚きを持って感想を話していた。一度訪ねたかった場所だ。

知覧特攻平和会館
飛行機の形に刈った松、
戦争のない今

現在の日本の繁栄の陰には、終戦の1945年、戦況が険悪になる中、1036名の純粋な若い命が、沖縄戦で爆弾を積み、特攻出撃した歴史がある。10代終わりから多くの20代初めの若者らは純粋な精神を携え、生き抜き、海に散った。

零式戦闘機
陸軍練習機のプロペラ

展示物の両親、兄弟に宛てた筆書きのたくさんの手紙、遺書、遺品。達筆で書家がしたためるような書や文面を見ると、少年飛行兵や特別操縦見習士官らの姿や心がその場でよみがえる。少なくとも2時間くらいは滞在したかった。

鹿児島・宮崎への旅 ①

1月20日から3泊4日のグループツアーに参加した。
羽田空港での搭乗手続きを個人で行うのは初めてだ。勉強はもう始まった。
今回も南九州方面の修学旅行を期待している。

国宝、霧島神宮

鹿児島空港に降りて午後一で向かったのは朱塗りの霧島神宮、令和4年2月に国宝に指定された。社殿は540年高千穂峯近く背門丘(せとお)に建立された。その後の度々の噴火炎上で、今から五百年前に海抜五百メートルの現在の社地に御鎮座された。晴れた日には遠く桜島や開聞岳が眺められる。

ホテルの庭から、夕刻の霧島連山を望む

途中の車窓から、そして到着した宿泊地のアクティブリゾーツ霧島からも高千穂峯、新燃岳、韓国岳(カラクニダケ)の霧島連山がよく眺められた。岩の露天風呂では朱塗りの小さな鳥居から源泉が流れており、霧島に来た、と感じた。

みらい美術館、アルジー・ルソーの作品群

1月6日、高島町近くのこじんまりしたみらい美術館にぶらりと訪ねた。1時間もあれば十分に鑑賞できる。

今回の「超絶技巧ガラス展」のうち、多くがアルジー・ルソーの小作品の常夜燈や花器。そのデザインと色彩が楽しく気持ちが華やいだ。

ライオン、花器
鷹、ペン立て 1927年
トキ、葉巻入れ、1923年

彼はフランスのシャルトル出身。化学、物理学を学び、歯科技工士になるが、その後セーブル国立陶芸学校で学ぶ。作品を見ると彼のキャリアの反映に納得した。

パピルス、常夜燈 1924年
幾何学、常夜燈
葉、常夜燈 1923年

お正月の野毛山動物園

野毛山動物園入口、2023

1月3日も朝から日本晴れ、動物園に行き、生き物の元気な姿をカメラに納めたいと思い立つ。近場にある横浜市の入場フリーの子供向け動物園を訪ねた。

バタグールガメ、東南アジア
コンドル、原産地アンデス山脈
ヘンエリッタ(メス)
羽を広げると3m、体重10kg
1990年野毛山生まれ

大きな動物の柵は留守が多かったが、長寿の亀、勇ましいコンドルの元気な姿を撮ることができた。

ラクダの「つがる」さん
昭和57年来園〜 平成26年5月23日没

途中、ラクダの「つがるさん」の小さな像を見つけた。関節炎で前足が立たなくなっても元気で食欲旺盛だったそうだ。ラクダの寿命が25年と言われる中、なんと38歳で老衰で亡くなった。人気者で晩年は営業部長にも任命された。

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