京都祇園祭

右に「弁慶と牛若丸」橋弁慶山

夏休みに入り、夏の行事が各地で戻ってきている。
7月24日、日曜日の午前中、テレビに祇園祭、鷹山鉾巡行が映っていた。中学生の時、京都に住む親戚の招待で見学に行った。巨大な山車が90度回転する辻回しの光景はよく覚えている。

196年振りに復活、鷹山鉾
獅子頭の船形山鉾

今年は196年振りに鷹山鉾が復活した。先週の日曜日も偶然、前祭のライヴを見た。この日は後祭りのライヴで、テレビで詳細を2時間余りじっくり鑑賞した。1100年前に始まった疫病封じの夏祭り。2009年にユネスコ無形文化遺産に登録された。

珍しいヒノキの鯉山鉾と八坂神社鳥居

京都人の伝統に注ぐエネルギー溢れる映像だった。タペストリーや刺繍など、海外から日本に渡ってきた美術品も多くあり、日本の刺繍、着物、装飾具、お囃子、独特の所作が融合し、京都らしくゆっくりと行進する。時間を気にせず見学した夏のひと時だった。

参議院選挙の朝空

 

7月10日 9時38分 横浜市

7月10日(日曜日)参院選の朝、空の雲の様子に目が止まった。前々日の8日金曜日の昼前、大和西大寺駅前の広場で演説中の元首相、安倍晋三さんが銃弾に倒れた。
その日の夕方、天国に旅立たれた。
(昭和29年9月21日生〜令和4年7月8日享年67歳)

奥入瀬渓流

7月のはじめ、奥入瀬渓流ホテルを訪ねた。
友人は中学校修学旅行以来の再訪、また涼やかな渓流を眺め、空気を味わうのが目的だ。

森の神話、東館ロビー

私の方と言えば、岡本太郎が好んだ土地であり、ホテルロビーに天井に届かんばかりの彼の作品を鑑賞するためだ。東館と西館に一体づつそびえ立っている。

ラウンジ河神、西館ロビー

奥入瀬渓流一帯は「苔の聖地」とも呼ばれ、300種類の苔が渓流沿いに見られるそうだ。ブナ林の中には珍しい動植物が生息している。朝、ホテルの専用バスで「阿修羅の滝」で下車、30分ほど散策と渓流の流れを楽しんだ。

天然記念物指定ー苔の聖地

十和田湖からの水は200メートルの高低差により、70キロの川となり、太平洋に流れ出る。そのうち、14キロが奥入瀬渓流と呼ばれ、特別名勝と天然記念物に指定されている。植物、石の持ち出し、持ち込みは禁止されている。将来は車両禁止地区となるそうだ。

「銚子大滝」
  十和田八幡平国立公園

品格

「歳をとっても品を保つにはどうしたらいい?」
年若い知人が、質問してきた。

品について考えているとは意外だ。私は即座に横綱の品格を書いた記事を思い出した。
「嫌いな人にも礼儀よく挨拶ができるのが横綱の品格だと読んだことがある」「わかりやすいね」

私自身、古希を迎えてこのテーマは考えたことがある。
品格をどうとらえるかは、人それぞれの感じ方があるだろう。辞書を引いても抽象的な説明しかでてこない。

気品ある弁財天像、カメオ
弁財天像、カメオ

見かけから感じる品の良い人もいる。
人間関係やコミュニケーションの中でいえば、品を保つとは、「相手に恥をかかせないこと」と歳を経て感じる。これは実践しようとするとなかなか難しい。反対意見をどう表現するか。相手の意見を否定することなく、相互理解に導くにはどうするか。

第三者が聞いていても嫌な気持ちにさせず、相対する人に恥をかかせずに、喧嘩したり、議論できる人は品格がある人だと思う、と私見を伝えた。

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