秋芳洞・秋吉台、山口の旅 ③

最後日は朝、雨が降ったり止んだりの天気の中、出発。小郡萩道路の秋吉台ICから5分ほどで、秋芳洞正面入り口に10時頃到着した。入り口手前に延びる商店街をのぞきながら歩くのも楽しい。雨は止んできた。

秋芳洞正面入り口
特別天然記念物、秋芳洞正面入り口

入り口にある池や山道が雨上がりの朝靄に包まれて幻想的だ。

枯れた滝、秋芳洞
黄金柱、秋芳洞

想像より大きく、そびえる大鍾乳洞、自然が産んだ様々なアートに名前がつけられている。
上がりコース1キロの上り坂を1時間ほどかけて歩いた。帰りは別ルートの下り坂だが、黒谷入り口から外に出て休憩した。店の椅子にかけてオロナミンCドリンクで水分補給だ。気温は相当上がってきた。

地上を約2キロ、30分かけて歩き、正面入り口に戻った。

日本最大級、カルスト台地

次は秋吉台を一望できるカルスト展望台へ行く。
約3億5千年前に南方の海で珊瑚礁として誕生し、今日のカルスト台地を形成した。展望台近くにカルスターカフェがあった。ちょうど空腹を感じてきた頃、ハンバーガーのランチをいただきながら休憩した。

特別天然記念物、秋吉台

秋芳洞、秋吉台と両方で小学生グループが引率者と野外活動をしていた。すれ違いどき、旅行者に元気な声であいさつをしてくれる子供もいた。遠足は楽しそうだ。

角島・元乃隅神社、山口の旅 ②

二日目、下関駅近くから車で海岸線の一般道を北上すること約2時間。非常に興味があった角島大橋と対面した。

曇り空でコバルトブルーの海は期待できない、とやや諦めていたが、岸辺付近の海底も見え、グリーンがかった青い海に出会えた。

角島大橋、1,780m
 開通 2000年

橋を渡り、明治時代から今に至る、現役の角島灯台に着いた。英国の灯台技師ブライトンが建てた外壁の御影石が美しい洋式灯台。内部もヨーロッパの教会の鐘撞きの塔を思い出させる。急な螺旋階段が123段続き、最後はハシゴのようにほぼ直角。手すりと天井から下がる太いロープを頼りに上がる。高齢者向きではない、今回体力を振りしぼり昇ったのは良い記念になった。

角島灯台、洋式総御影石造り
 1876年完成

橋の近くの「道の駅ほうほく」は海山の食品やお菓子の品揃えが多く、人気があるらしい。私は記念に缶入りの小さなビカクシダの植木を買った。

次の目的地は車で3、40分。日本海に面する元乃隅神社に到着した。この神社はユニークで、宗教法人には属していない個人所有の神社だ。地元の網元、岡本さんが1955年、夢のお告げで白い狐を祀った。最近アメリカのCNN放送局で「日本の最も美しい場所31選」に選ばれ、訪れる観光客が急増したそうだ。

元乃隅神社、鳥居内の狐像三体
元乃隅神社、長門市

新しい御影石の狐が三体神社で祀られ、そこでお参りしてから、123基の赤い鳥居をくぐって海岸に降りる。この石段や岩場を歩くのも体力を要する。帰り道は迷わず駐車場に通じる近道を選んだ。

関門海峡、山口の旅 ①

9月19日から下関の唐戸桟橋近くに二泊投宿した。
今回は、お墓参りのあと、出身地の山口県の現在を観る旅になった。従兄弟が車で案内してくれた。

幼稚園の頃、東京へ引っ越したので、幼い頃の記憶はあまり残っていない。カトリック系の幼稚園の建物は残っていた。今も子供達は通園している。

ホテルの近くに桟橋があり、門司港行きと巌流島行きの2航路がある。巌流島までは所要時間10分。海峡の波は荒く、船酔いしそうなところで到着した。

巌流島、小次郎と武蔵
巌流島航路、船上から

昔は30軒程の住民が住んでいた島も今は無人島、公園になっている。
400年前の伝説が有名な、「宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘の聖地」の看板があった。佐々木小次郎は敗者になったが、島の名前は小次郎の剣道の流派、巌流の名前がつけられている。

下関、唐戸桟橋の夜景

桟橋の周りは散歩道が整備されている。夕食後、散歩に出ると波は荒く、桟橋に打ちつける音が絶え間なく続いていた。
昼間の海面とは打って変わって暗く、引き込まれるようだった。

生かされている

9月10日の朝、目覚めると
ひとつのフレーズが頭の中に浮かんでいた
《生かされている》

いつか誰かが、語っていた
《生きているのは、生かされているから》

なぜ、生きる?
それは、生かされているから
私の知り得ない意志が働いている

命の木、青森県
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