琉球展 ー沖縄の日本復帰50年記念ー

東京国立博物館で特別展が開催されている。
別の用事で上野に訪れたところ、同展の青空色のポスターが目を惹いた。予約なしで入場できるので、2日後、5月28日に同展を散策した。

円覚寺が所蔵していた御後絵
2012年に復元された14代尚王

8世紀に鑑真が立ち寄った。15世紀から450年余り琉球王朝が続き、尚家歴代王の複製肖像画が並ぶ。国宝指定の陶器も美しい。

国宝、色絵紅葉文風炉
第二尚氏時代、18世紀
琉球陶器を象徴する深緑の
瓢箪型花器

王朝時代は自然崇拝が生活の中心にあり、死者の世界を取り継ぐ「ノロ」と呼ばれていた老女の写真もあった。公的祭祀者だった。文化遺産を通してあの世とこの世が繋がっていた沖縄を知る。

上流階級向け器、青や黒の釉色

展覧会に行った次の日、NHKのEテレビで沖縄の普天間基地に隣接した「佐喜眞(さきま)美術館」を再放送で紹介していた。旧東ドイツの版画家、ケイト・コルヴィッツの戦争がもたらす醜さを表現した版画作品を多く所有している。「必然性のある作品は感動を与える」と佐喜眞館長が解説していた。いつかこの美術館を訪ねてみたい。

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