城山の山頂は標高90メートル。山頂に着くと左に島根半島、日本海、右側に遠く隠岐大山国立公園の名峰大山がハッキリと見渡せる。地図で見ると離れているのに大きく見えた。富士山に似た姿だ。米子は水も美味しく、城山付近は空気もフレッシュ、違いがわかる。水は大山を源泉としていると聞いた。
下山して再び自転車で創業200年の長田茶屋で休憩。ここで茶道具の展示を見ながら、お抹茶と茶箱羊羹を頂いた。洋風和風のスィーツも広く扱っている。お抹茶をお土産に購入した。
次のスポットもお茶屋さん。米子城の改築、維持に寄与した豪商の鹿島家が城のシャチホコを記念品として贈られた。庭に据えられていた。400年前の陶器で高さ92センチと大きな縁起物だ。鹿島家の町屋の内装は天井が非常に高く、横に伸びている神棚が印象的だった。
城下町米子は米子城と共に400年の町人の生活があった。特徴的なのは1609年に城主中村家が断絶し、家老の荒尾氏が預かった。以降は米子の商人たちが力を出し合って城の維持に努めた。城主なしの城下町で、移住してきた職人たちの気合、商人たちの自由な雰囲気と団結が続いてきた。