8月2日、3年振りの2万発の花火大会を1ヶ月前から楽しみにしていた。ネット予約でチケットを購入できた。

7時から和太鼓の演奏会、そして7時30分ちょうどに始まる瞬間が特に好きだ。多くの花火を重ねて打ち上げるため、時間経過とともに白煙が多くなる。前半がカメラのシャッターチャンスだ。


グランドフィナーレは特別豪華だ。バックミュージックのオーケストラに増幅されるように、重なる色とりどりの花火で締め括られた。今年も感激の夏のイベントだった。
花火の音は遠く鎌倉まで聞こえたそうだ。
これまで体験したこと、今の生活を、ちさと姿の見えないタモツさんが語った言葉をつづります。
8月2日、3年振りの2万発の花火大会を1ヶ月前から楽しみにしていた。ネット予約でチケットを購入できた。
7時から和太鼓の演奏会、そして7時30分ちょうどに始まる瞬間が特に好きだ。多くの花火を重ねて打ち上げるため、時間経過とともに白煙が多くなる。前半がカメラのシャッターチャンスだ。
グランドフィナーレは特別豪華だ。バックミュージックのオーケストラに増幅されるように、重なる色とりどりの花火で締め括られた。今年も感激の夏のイベントだった。
花火の音は遠く鎌倉まで聞こえたそうだ。
夏休みに入り、夏の行事が各地で戻ってきている。
7月24日、日曜日の午前中、テレビに祇園祭、鷹山鉾巡行が映っていた。中学生の時、京都に住む親戚の招待で見学に行った。巨大な山車が90度回転する辻回しの光景はよく覚えている。
今年は196年振りに鷹山鉾が復活した。先週の日曜日も偶然、前祭のライヴを見た。この日は後祭りのライヴで、テレビで詳細を2時間余りじっくり鑑賞した。1100年前に始まった疫病封じの夏祭り。2009年にユネスコ無形文化遺産に登録された。
京都人の伝統に注ぐエネルギー溢れる映像だった。タペストリーや刺繍など、海外から日本に渡ってきた美術品も多くあり、日本の刺繍、着物、装飾具、お囃子、独特の所作が融合し、京都らしくゆっくりと行進する。時間を気にせず見学した夏のひと時だった。
7月10日(日曜日)参院選の朝、空の雲の様子に目が止まった。前々日の8日金曜日の昼前、大和西大寺駅前の広場で演説中の元首相、安倍晋三さんが銃弾に倒れた。
その日の夕方、天国に旅立たれた。
(昭和29年9月21日生〜令和4年7月8日享年67歳)
7月のはじめ、奥入瀬渓流ホテルを訪ねた。
友人は中学校修学旅行以来の再訪、また涼やかな渓流を眺め、空気を味わうのが目的だ。
私の方と言えば、岡本太郎が好んだ土地であり、ホテルロビーに天井に届かんばかりの彼の作品を鑑賞するためだ。東館と西館に一体づつそびえ立っている。
奥入瀬渓流一帯は「苔の聖地」とも呼ばれ、300種類の苔が渓流沿いに見られるそうだ。ブナ林の中には珍しい動植物が生息している。朝、ホテルの専用バスで「阿修羅の滝」で下車、30分ほど散策と渓流の流れを楽しんだ。
十和田湖からの水は200メートルの高低差により、70キロの川となり、太平洋に流れ出る。そのうち、14キロが奥入瀬渓流と呼ばれ、特別名勝と天然記念物に指定されている。植物、石の持ち出し、持ち込みは禁止されている。将来は車両禁止地区となるそうだ。
「歳をとっても品を保つにはどうしたらいい?」
年若い知人が、質問してきた。
品について考えているとは意外だ。私は即座に横綱の品格を書いた記事を思い出した。
「嫌いな人にも礼儀よく挨拶ができるのが横綱の品格だと読んだことがある」「わかりやすいね」
私自身、古希を迎えてこのテーマは考えたことがある。
品格をどうとらえるかは、人それぞれの感じ方があるだろう。辞書を引いても抽象的な説明しかでてこない。
見かけから感じる品の良い人もいる。
人間関係やコミュニケーションの中でいえば、品を保つとは、「相手に恥をかかせないこと」と歳を経て感じる。これは実践しようとするとなかなか難しい。反対意見をどう表現するか。相手の意見を否定することなく、相互理解に導くにはどうするか。
第三者が聞いていても嫌な気持ちにさせず、相対する人に恥をかかせずに、喧嘩したり、議論できる人は品格がある人だと思う、と私見を伝えた。
6月18日19日の2日間、新橋の博品館劇場で、NPO日本朗読文化協会主催の第18回「朗読の日2022」が開かれた。
3年振りの開催とあって盛況、開演前の長い列の人、人、人。
土曜日の午後2時間30分の間のチケットを購入し、全国から参加の12名の朗読者の成果に耳を傾けた。
朗読の世界は一定ではなく、表現も幅が広いことを実感した。扱うテーマは、すなわち参加者の興味の対象だろう。世代により様々な作品が提供される。表現の仕方も年齢で全く違う。
今回鑑賞した作品で言えば、実体験はなくても、伊藤左千夫「奈々子」がよかった。子供を亡くした親の気持ちが伝わってきた。自分の興味があるジャンルもはっきりしてきた。
朗読と言うより、一人芝居のように話される方、読むというより全て暗記されている方。様々な形があることを学んだ一日だった。
昨日、6月19日は父の日だった。
2005年、79歳で他界した。もう17年も経つが、今年3月から貸家だった実家が空き家になった。近頃は掃除や換気に通っている。
先週、父の和ダンスを廃品回収業者に依頼した。
父の日に訪れた業者さんは「2階にあるタンスは階段の手すりを抜けるのはギリギリだ」という。後から取り付けられたのだろう。
カラのタンスを全て開けると、今までなぜ気が付かなかったのだろう。前の入居者もそのままにしていたのか?
綺麗な色、柄のアスコット・タイがクリーニングの袋に収まったまま出てきた。
一瞬にしてオシャレだった父を思い出した。帽子が好きで、いつもかぶっていた。自宅療養時は初めて顎ひげを生やし、「意外に暖かいもんだ」と気に入っていた。
父の洋服が詰まっていた和ダンス、「回収に出すのはまだ早いよ」と父の声。新しい入居者のために残すことにした。
6月10日、仏滅、実家で庭をぼんやり眺めていた。
現在空き家、どうぞ良い人が再利用してくれますよう。
父が設計し、建てた木造の二階家。
60年の歳月が流れた。
母は専業主婦、家で庭に花々を咲かしていた。
訪れる人は少なくても、園芸に取り組んでいた。
父は赤いバラの苗木を柵の近くに植えた。
伊東の友人からもらったみかんの木もたわわだ。
中国に定期的に行き、お土産を毎回買ってきた。
そのうちの一つが、陶器の庭テーブルと椅子セット。
週末はいつもゴルフで家族で遊ぶことは少なかったが
父が描く理想の家庭のシーンがあったのだろう。
そんなことを思い出していると、アゲハ蝶が現れた。
すぐにもう1匹飛んできた。2匹は戯れながら、木の天辺に飛び上がり、舞っていた。
アゲハ蝶は神の使いとも言われる。
この古い家もまた甦るのだろうか。
上野の国立科学博物館で「地球が生み出すキセキ、宝石展」を開催している。
水のある惑星、青い地球。
地下深く、宝石をはぐくむ。
他の星は冷たく、水も宝石も生まれない。
水やマグマは分子を溶かし、濃縮し、宝石は発生する。
地球の空には、雲、雨、雹、雪、
地上には、海原、湖水、川、滝、山からの湧水、
生物、植物を潤し、みずみずしくする。
水惑星の地球には、豊かな水が満ちている。
地球は太陽のエネルギーを受け、
生命が誕生し、輝く宝石も添えられた。
東京国立博物館で特別展が開催されている。
別の用事で上野に訪れたところ、同展の青空色のポスターが目を惹いた。予約なしで入場できるので、2日後、5月28日に同展を散策した。
8世紀に鑑真が立ち寄った。15世紀から450年余り琉球王朝が続き、尚家歴代王の複製肖像画が並ぶ。国宝指定の陶器も美しい。
王朝時代は自然崇拝が生活の中心にあり、死者の世界を取り継ぐ「ノロ」と呼ばれていた老女の写真もあった。公的祭祀者だった。文化遺産を通してあの世とこの世が繋がっていた沖縄を知る。
展覧会に行った次の日、NHKのEテレビで沖縄の普天間基地に隣接した「佐喜眞(さきま)美術館」を再放送で紹介していた。旧東ドイツの版画家、ケイト・コルヴィッツの戦争がもたらす醜さを表現した版画作品を多く所有している。「必然性のある作品は感動を与える」と佐喜眞館長が解説していた。いつかこの美術館を訪ねてみたい。