筋子を眺めて思う (2)

分子はお互いにピッタリとくっ付くことは出来ず、必ず球と球の間に隙間ができる。そのスペースは一つに繋がっている。「残り物には福がある」とは、日本古来からの表現だが、物質をかたち作っている分子以外の残りの場所が、目に見えない神の場所だろう。どんな物質にも分子以外の場所がある。

地球も、一つの球だ。それを一つの分子と考えたら、宇宙空間は神の場所で、地球を一つの分子とする巨大な有機物質が広がっているとも言える。巨大な筋子だ。分子も極微粒子のものから、地球の大きさまであり、大宇宙を構成している。いやその大宇宙がまた一つの分子となっているかもしれない。

筋子を眺めながら、私はこのように考えて、人間の存在の有り様を思うのである。

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