歌舞伎を描く(前期)@ 静嘉堂文庫美術館

2月21日、二重橋近くの明治生命館1階の美術館を訪ねた。

岩崎彌之助、秘蔵の歌舞伎を描く生誕190年の豊原国周と歌川国貞の浮世絵129点。

今回、個人的な重要ワードは、「五代目尾上菊五郎」だ。

尾上菊五郎、豊原国周、大首絵
尾上梅幸、国周作
歌川豊国、曽我兄弟の仇討ち
大磯海水浴場の尾上菊五郎、別荘近く、国周作

五代目尾上菊五郎は以前サントリー美術館でも出会った。
魅力的な長い顔立ちで大首絵ですぐにわかる個性。

五代目尾上菊五郎の写真
スクショより

検索中に菊五郎の死絵がヒットした。菩提寺、戒名も記されている。

尾上菊五郎
明治36年2月16日没 61才

鳥展 @ 国立科学博物館

 

ヘスペロルニス、化石骨格
 8300万年前の海鳥
コマダラキーウィ
ヒオドシジュケイ、キジ科
 ヒマラヤ山脈
ケツアール、グアテマラ国鳥   世界一美しい鳥として知られる
チゴ ハヤブサ
キンパラ 金腹
ミドリサンジャク
Green Jay

大自然に羽ばたく鳥たち。
神様の造形物、落ち着いたトーン、
あでやかな色彩が会場を埋め尽し、
圧倒された。

東京都庭園美術館、「そこに光が降りてくる」展

2月6日、「インストレーション」というジャンルの現代アート展を訪ねた。

鉄の素材を駆使する彫刻家の青木野枝さんとベネチアと京都のニ拠点で活動を続けるガラス作家の三嶋りつ惠さんの二人展覧会だ。

光の場 Hall of light, 2019

作品名「カスケード、滝」
VENTO 風、2024

電子機器の設置で良く使われる「インストール」の名詞形が「インストレーション」。
旧朝香邸内にインストール(設置)された重量感のある大型作品を同じ空間の中で体験した。

溶接、鉄の加工は大変な工程だろう。作者は繰り返しを楽しんでいる。

書斎、作品は机の上のガラスの球体

フレスコ展ー横浜市民ギャラリーにて

姪の初めてのフレスコ画作品がメールで送られて来た。
翌日の新聞朝刊の横浜版にフレスコ展の記事を見つけ、早速ギャラリーを訪ねた。

「春のにおいがする」
  宮田 尚子

この猫はしっぽが立体になっている!
フレスコ絵画は砂と消石灰の結晶化を利用してレリーフにもなる。イタリアから始まった世界最古の技法らしい。

「もいん もいん」
 辻 甚六

作品の大胆なデザインも目を惹いた。作品名はドイツ語のおはよう〰︎のことだろうか。

会場中央に飾られた4作品、精密さはもちろん迫力ある構図と復古調で懐かしさを感じる色使いにしばし足を止めた。

「鳳凰」
  瑞慶覧かおり

 

「瑞獣」
  瑞慶覧かおり

今日は展覧会の初日で当作品作家の瑞慶覧かおりさんが絵画の前のベンチにおられ、フレスコ画の話、過去の作品集も見せて頂く。
知識乏しい私、丁寧な詳しい説明を拝聴でき、フレスコ画がいっきに身近な存在になった。日本では気候の関係もあり、普及活動をしているそうだ。

承教寺、英一蝶の墓所

高輪に眠る英一蝶のお墓をたずねた。
1652年に京都で生まれ、1724年2月7日に73歳で世を去った。
生誕300年だ。

承教寺、高輪、日蓮宗

お寺は日蓮宗で、戒名は「英受院一蝶日意居士」
本堂横の左側の墓石には「北窓翁」の画号が使われていた。

英一蝶の墓石
「北窓翁」と刻まれている

風流人にして、変幻自在の人生を送り、三宅島で12年の島流し生活中にあっても家庭を築き、人生を謳歌し、人気絵師であった。

一蝶の江戸の風俗画をみると、楽しそうな庶民の生活風景、動物、植物も楽しげだ。

 

 

今年はまだ訪れたことがない三宅島にも行って、一蝶さんの名残りを探す散歩も予定表に入れよう。

22年振りの台湾

昨今、台湾が話題になっている。2002年以来、2度目の台湾観光に出かけた。

ボルボ社のバス、フロントガラスの左から2番目、ガイドの呉さん

12月18日から3泊で台中、高雄、台南は2階建ての観光バスで巡った。高鐵台南駅から台北駅は新幹線を利用して移動。

グループは15名と少人数で新しいバスにゆったりと乗車でき、ラッキーだった。街はクリスマスの賑わいだが、気候は穏やかだ。

圓山大飯店ロビーのツリー

盛りだくさんの旅だった。現地のベテランガイドの呉さんが効率よくまわってくれた。今回の旅行でベストは呉さんの現地事情の話や健康話だった。50年間の植民地時代、日本の事情、歴史の話も詳しく、知的刺激を受けた。

日月潭、民族衣装のカップル

コロナ禍の後、台湾の人々は今を楽しもうという気風、そして何はさておいても健康の話題が多いらしい。活気があった。

日月潭、文武廟前の湖

料理や飲物は日本より、甘めで、糖分摂りすぎの傾向。飲み物を買う時は無糖を確認した方が良い。血管不全や肥満の問題がある。台湾人は外に出て活動したり、国内旅行したり、話好きの傾向。かたや日本人は高齢者は家滞在が多く、認知症が多いと説明していた。

九份老街の茶屋、ランタンの列

 

故宮博物院の翡翠彫刻

国土は水不足でトイレの水圧が低い。ペーパーは流さず、ボックスの中へという習慣が日本と異なる。うっかり流さぬよう注意が必要だ。

ショッピングはラジウムが健康に良い台湾特産品の北投石と肥満防止と血液サラサラ効果のある年代物のプーアル茶を熱心に説明された。御多分に洩れず、両方をお土産に購入した。

北投石のアクセサリーをつけてから、すぐに睡眠の質が良くなったので、良い出会いだったと思う。

香港で2025年を迎えた

あけましておめでとうございます。
皆様のご健康と日本の安寧をお祈り致します。🎍

謹賀新年 2025年元旦 香港

前泊を入れて12月29日から3泊で香港を訪れた。
大晦日から元旦にかけてカウントダウンの花火大会を観覧するのが目的だ。

31日、日中は地下鉄の乗り、ヴィクトリアハーバーへ行く。
雑踏を避けて香港藝術館の常設展、呉冠中(Wu Guanzhong)のギャラリーをぶらりと訪ねた。

Wu氏は1919年に生まれ2010年に逝去。世界的に有名な中国人画家。中国と西洋のモダンアート絵画の融合に取り組んだ。入場料は無料。

苦瓜家園、1998 油彩布本

 

邂逅 An encounter, 1999 油彩布本

 

フランスに留学したWu氏、晩年はアプローチを変えて中国水彩画に戻ってきた。

“I love black and always exploring its potential.
Black is the most powerful note of all visual stimuli.”

巣, 2010 水墨紙本

 

海沿いに立つカルチャーセンター2階のレストランで飲茶ランチをいただいた。

香港飲茶レストランのデザート

 

カウントダウンの花火は行く年来る年を繋いで、12分ほど続いた。

ヴィクトリア ハーバー夜景
  23:30, 2024

 

香港ハーバー、0:11、2025

 

香港花火大会、0:06 1/1/2025

12月1日の箱根芦ノ湖

12月1日は亡き父の誕生日、姉と小田原駅出発の1日観光バスを利用して、箱根をまわった。

久しぶりの芦ノ湖とご対面

ルートは岡田美術館、芦ノ湖の遊覧船ソラカゼに乗船、箱根園のビュッフェランチ、温泉利用もできる。

湖畔、乗船港からの富士山

 

今年就航した遊覧船 SORAKAZE、水引きが見える

快晴で穏やかな天候なので、我々は駒ヶ岳ロープウェイに乗って富士山を眺めた。

ロープウェイから眺める富士山は淡く優しい色

 

乗船港そば、箱根関所付近の山

玉川上水の沿道散歩、12月の紅葉

12月5日木曜日、風なく、快晴、暖かな、そして強い陽ざし。

国分寺駅近くに住む学生時代の友人を訪ね、玉川上水近辺を案内していただいた。

この日は何と2万5千歩を歩き、個人のレコードハイを記録した。

鷹の台駅近くの中央公園

ルートは鷹の台駅から玉川上水駅に向かう。駅近の和風レストラン「木曽路」で昼食、国分寺方面に戻る。寄り道をしながら進み、約6時間のコースとなった。

カメラを向けるとそっぽを向く秋田犬
英国郊外風の色づいた高木
中央公園、鷹の台
小平市上水新町の交差点、
木に絡み延びるツタの紅葉

落ち葉のジュータン、歩くとカサカサ音がして楽しい。

立川市幸町
水面に近い場所に近づけた。
江戸時代に掘り進んだ玉川上水

江戸時代前期1653年、玉川兄弟が露天掘りで掘り進んだ玉川上水は全長約43キロ、多摩川の羽村から四谷まで続く。

「あかり、ともるとき」都立庭園美術館

11月3日に港区白金台にある都立庭園美術館を訪ねた。

1933年に建てられた旧朝香宮邸の建物公開展は一年に一回あるそうだ。アールデコ様式の日仏共同で建てられた築91年を経過する建物。興味深く、照明を中心にインテリアや調度品を楽しんだ。

二階へ続く階段に大きな照明
フランスの意匠?
魚のレリーフに生活感が出る
若宮居間のペンダントライト
植物モチーフのチェスト
床のモザイクタイルが美しい
バスルーム
モダンなトップフロアのテラス

秋の終わりからクリスマスにかけて、照明が際立つ季節になってきた。明かりの色、デザイン、照明器具も街中散歩のチェックポイントとして眺めてみようと思う。

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