水上温泉近辺へ小さな旅

東京駅13時40分発のゆっくりした出発の1日目。
上越新幹線でわずか70分足らずで上毛高原駅に到着。宿泊は送迎バスで10分ほどの松乃井の源泉、生温泉の宿だ。できる限り外気に触れさせず温泉の鮮度を保っているので「生」温泉と呼ぶらしい。

松乃井の日本庭園、散歩道
素朴な石の彫刻が並んでいる

2日目は現地で行き先を決めながら移動した。水上駅からバスで谷川岳のロープウェイをめざした。

谷川岳天神平駅へ向かう

山頂の眺めを期待したが、積雪は1.5メートルを超え、霞んでいる。思いがけず、スキー場に来てしまった。

谷川岳天神平
後ろにリフト乗り場が見える

下山して水上温泉駅付近を散策した。バスで「小学校下」で下車、利根川の川原から始まり、昔は賑やかだっただろう、と余韻が残る温泉街を30分くらい歩くと上毛高原駅に着いた。途中ガラス工芸品のお店にも立ち寄った。

利根郡みなかみ町
利根川、群馬県

わずか30時間の旅で、群馬県の温泉と谷川岳、利根川沿いの散策とゆっくりできる。新しい発見だった。

近隣の桜とイングリッシュガーデン

靖国神社の標本木による桜の開花宣言が例年より遅れている。横浜も昨日の開花予測日が過ぎて、今日も肌寒い。

開花宣言を待つ桜の蕾
帷子川沿いのソメイヨシノ

3月27日、久しぶりの快晴、青空に誘われて、イングリッシュガーデンの花々の様子を見に行った。

YEG. 3/38/2024
YEG 3/27/2024

2月に訪ねたときは、整頓された地面に花が寂しく咲いていたが、今は春らしい花々でプロムナードが飾られている。

午後は愛犬を車に乗せて撮影する様子もよく見かける。

YEG 3/27/2024

ミツマタ、YEG 3/27/2024
満開、川沿いのエゾヤマザクラ? 3/27/2024

室内で春のおとずれ

ゼンマイのような形の新芽
コウモリランの一種?

小さな空き缶の中でよく育っている。去年、山口県の道の駅で旅の記念に購入した。急に新芽が多く出てきた。

フィロデンドロン ナロー

赤い部分がグリーンになり、分厚い葉になり、ヒダをつける。伸びる角度がまちまちで変化を楽しめる。力をくれる。

寄せ植え用のミニシクラメン

昨年11月に白色と赤色を二つ購入した。白色が咲き続けている。白が勝ったと言うと赤に申し訳ないが、白は5ヶ月経っても可愛らしい花が咲いている。

フィロデンドロン バーキン

中央の白色の大きな葉が新しい。次第に色がつき、模様が入ってくる。歩みはゆっくりだ。

肥料なく、水だけで元気に育っている。水の力はすごい。

アカデミー賞受賞「ゴジラー1.0」を観に行く

アカデミー賞授賞式のニュースを見て早速3月14日午前中の回を予約した。

ストーリーもゴジラの姿も、予想以上に没入した。隣の席の老人が終わり間近で席をたったのはもったいない。
退屈を感じる間は何もない。

テンポよく、時代が進み、ゴジラの登場も観客の期待よりも早く現れる。登場人物の科白も現代風で短いのがよかった。

戦中から昭和の時代、私の時代よりやや古い街並みや家の造りが出てくるが、なぜか懐かしくしみじみと懐古主義に浸る。

エンターテインメントでありながらヒューマンストーリー性が強い。世界に日本の精神性を軽やかに説明してくれる映画であり続けるだろう。

鑑賞した後、ユーチューブで山崎貴監督、神木隆之介、浜辺美波の鼎談を視聴した。今から4ヵ月前、撮影裏話を語っており、山崎監督の思い、狙いがよくわかった。ゴジラは動物としてではなく、原爆のメタファーとして、「祟り神」としてデザインしたと語っていた。地を這う姿勢ではなく、背骨をより立たせた。

ラストシーンの前からずっと涙が出てきた。もう一度じっくり観たい映画だ。

短い記憶

 

日記をつけて30年以上になる。
記録をしないと日々の歩みが頭に整理して入らない。何でもない1日でも貴重だ、記録に残したい。性分だろう。

過去の日々の記述を読み返すと、意外に楽しい。後ろ向きの感情は書いていない。その時の小さな出来事を客観的に眺められる。

最近は読み返しても思い出さないことがある。
例えば映画のタイトルなど、感動したことが書かれていても思い出せない。旅先の感想も本当に自分が訪れたのか、と思うこともある。

年を重ねて多くの楽しい記憶もつかの間。すぐに次の記憶が入ってくる。これでいいのか、と日記を閉じて睡眠に入った。翌朝、頭の中に古風な一文が浮かんでいた。

“かりそめを楽しむ、あなうれし”
これで納得だ。

ニュージーランドの自然 ④:景色

温泉の湯けむり
 ロトルア、テプイア
間欠泉が吹き上がる
Geyser, Rotorua

見学を終え、帰り際に大きく間欠泉が噴き上げるのに遭遇できた。

展望レストランからの眺め
 クィーンズタウン

12月15日の夕食地はケーブルカーで山を上ってすぐのスカイラインレストランだ。バイキング形式の広々とした気取らないレストランだった。

フィオードランド国立公園
 鏡のように空が湖面に映る
車窓からの景色
 朝8時前、クィーンズタウン

12月16日土曜日の朝、バスは7時にクィーンズタウンを出発した。ミルフォードサウンドまで263キロ、約4時間30分の走行だ。クルーズ観光の後、また同じ時間をかけてクィーンズタウンに戻った。

フィヨルドクルーズ船上から
  12/16/2023
ミルフォード・サウンド 世界遺産

ミルフォード・サウンド一帯は10万年以上前の氷河に削られ、幾つもの滝、トレッキングコース、湖遊びと野外活動が盛んらしい。

時間に押されている私たちはフィヨルドクルーズだけを楽しんだ。16日の夕食時間、宿泊ホテルで姪と9ヶ月ぶりに出会う。予定した3時間ほどのクリスマスディナーを実行できた。

ハイキング中のマウントクック

最後に訪問した観光地はマウントクック国立公園。17日の午後2時に到着した。山歩き雨天用のジャンバーを購入、喫茶店で一休みしてから、マウントクックに向かって2時間ほど歩いた。6時前にホテルに戻ると隠れていた山頂が現われ、その後、まだ明るい9時頃、偶然に夕陽の当たる山肌を見ることができた。
(※ 12月25日ブログに夕陽のマウントクック投稿)

マウントクック
 18:00、12/17/2023

ニュージーランドの自然③:植物

 

北島固有種の常緑樹、多くの赤い花をつける。 英名クリスマスツリー

赤い花を多くつけたクリスマスツリー、別名「ポフツカワ」はニュージーランド北島に見られる固有種。木の高さは20メートルを超えて育つ。マオリに神聖視されている樹齢800年を超える木は離れ島、海沿いに立っている。政府もこの種目を保護をしており、伐採や植栽には許可が必要だ。

ニュージーランドの春はルピナスの季節で有名だ。青、白紫、ピンク色系のグラデーションの美しさに眼を奪われる。

マウントクックナショナル パーク

意外なことにルピナスは欧米方面からの外来種。公園内では国は毎年予算を立て駆除の対象にしている。固有の鳥たちの住処を奪うこともあるらしい。
道端や野原は駆除の対象ではなく、春はルピナスの季節として観光呼び物になっている。

クロムウェルのフルーツスタンド
ジョーンズ果樹園の公園
 鹿のオブジェ、クロムウェル
トーチリリー、ユリ科
 クライストチャーチ植物園
「コル」シダの芽の形の置物 周りにシルバーファーンが育つ
 モナベールの公園、クライストチャーチ

ニュージーランド航空機のボディーに描かれたファーン(シダ類)、街でもよく見かけるマオリのデザイン。彼等はデザインの中に力が宿ると考える。
「コル」はそのファーンの芽で、繋がり、生命の生まれ変わりを表す。「ファーン」は前進、躍進を表している。

ニュージーランドの自然②:鳥たち

北島のロトルアから、南島のクライストチャーチ、ミルフォードサウンド、クィーンズタウン、マウントクックとバスで効率よく、早足で駆け抜けた。

バスも信号待ちがなく、100キロくらいで安定した走行。

クロアカツクシガモ
豪州、NZに分布 photo Tisa
クロアカツクシガモの赤ちゃん
ーミルフォードサウンド
ケアは世界一賢い鳥と言われる  南NZの固有種、別名ミヤマオウム
好奇心旺盛なケア 
人が居てもバンに乗り込んだ
ーフィヨルドランド公園にて
黄金のヨロイを被っているような姿

黒鳥、ポリラコウ-ベイ
ロトルア
ニュージーランドスズガモ、
クライストチャーチの公園
マミジロカルガモの親子、NZではグレイダックと呼ばれる

ニュージーランドの自然①:牧場の羊、牛たち

ニュージーランドでワーキングホリデーを利用して、姪が滞在中。これは無理してでも訪ねよう!と意気込み、昨年12月グループツアーに参加して北島のオークランドに飛んだ。飛行時間10時間半、時差も3時間から4時間と、欧州方面よりはずっと楽だ。

Riverdale Park
photo tisa, 2023 Dec
ロトルアの牛牧場、
photo tisa, 2023 Dec
ロトルア、牛の放牧
photo tisa, 2023 Dec

老牛の思慮深そうな眼をとらえた。この時は次々と見たこともない珍しい牛たちがこちらへ向かってきた。シャッターチャンスが続いた。

貫禄の老牛
photo tisa, 2023 Dec

ニュージーランドは生き物に優しく、住民も平等に暮らしている印象だった。国鳥のキウイのゲージやツチボタルの洞窟では、夜行性の彼等の安眠を妨げないように、と注意があった。お喋りやスマホの光も禁止だ。撮影はできなかった。

牛天神北野神社(小石川)

東京に住む若い友人から「牛天神の梅まつりに行こう」、とメールが来た。

北野神社(菅原道真公)

飯田橋からゆっくり歩いて15分、小さなこじんまりした神社だ。梅の木々を眺めながら、参道の階段を上がる。土曜日のせいか、御朱印帳受付に人が集まっている。

木製表紙の御朱印帳
2019年パスポートの26頁の模様に採用された北野神社茶屋

北野神社は1184年、源頼朝が創建した。菅原道真が頼朝の夢の中で牛に乗って現れ、吉報を届けた、と言われている。

845年6月25日のうし年生まれ、菅原道真公は、政治家でもあったが、学問に優れ、文章博士としても著名である。九州太宰府で生涯を閉じた。

参道の紅梅とメジロ
ウグイスは来月にさえずる?

私は言葉に取り組んで日々過ごしている。このお参りは偶然とは言え、感じるものがある。もっと文章が上達しますようにと願った。

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