空を飛んだ夢をみた経験のある人は意外に多いと聞く。現実の体験と夢の関係。これは学問的に細かく体系づけられていないので、雲をつかむような話だが、海を超えた人が空を飛ぶ夢を見ることは多いと思う。それはまた現実となるかもしれない。一生の間に1回しか海を渡らない人も、何回も往復している人もまた思い出すのである。あの感覚が帰って来るのである。自分は旅人だったと。
その時はもうパスポートはいらない。法的な手続きも夢の彼方へ押しやられたように。ふと足元を見ると大地が見えない。大海原が広がっているが怖くはない。足の力は抜き切っている。ただ浮かんでいるようだが、先に進もうとすると進み終わっている。どこに力が働いているのだろうと思った瞬間、力は前を走っているのに気がつく。自分を動かす動力が自分の前に広がっている。その中で力を抜いた自分が力まかせに動いている。不思議なことに目の前の力にまかせているのに、自分の意思とぴったり一致している。とても気持ちが良い。
こんな世界を体験したら、人はどう変わるだろうか。