人間は何をしている時がいちばん幸せなのだろう?
何をしている時がいちばん楽しいのだろう?
人それぞれ、という答えがまず帰ってくる。
何をすれば、多くの人が幸せを感じるのだろう。
何をすれば、多くの人が楽しく過ごせるのだろう。
現代を見まわすと、ただ行動している人は多い。
そんなことは考えずに日々暮らしている。
精神の高揚を体験することなく、淡々と生きている人々。
見方によっては、人も草木のように生きている。
日常生活の中での様々な感情をあらわしては忘れ、
あらわしては忘れの繰り返しの日々。
いつしかやって来る、老いの時代。あきらめの日々。
そんな人間のノスタルジア。
そんな人間世界のはかなさ。
楽しいことはいつか過ぎ去り、
苦しいことも時と共に薄れていく。
何かを求めて生きる人間が出会う何か。
何かが影響を与え、生き延びる魂。
魂の旅立ち。
人間ははかない。
人間は偉大だ、という人もいるだろう。
人間のはかなさはその上をいくのだ。
桜の花びらのように、降る雪のようにはかない。
消えていくものは、すべてはかない。
いつかは、実体がなくなってしまう。
思い出だけが残り、記録だけが残る。