“皇室のみやび” :近代皇室を彩る技と美

1月20日、冷雨が降る中、久しぶりに東京駅から一つ目の竹橋に来た。姉と待ち合わせて、皇居三の丸尚蔵館へ向かう。

 

入館して正面に展示されているのが奈良一刀彫の像。ユーモラスな表情と美しい着物の彩色が始めに目を引いた。

“熊坂長範”, 平安時代の盗賊
  森川杜園 1893

 

七宝唐花文花盛器
 濤川惣助、1889年頃

他ではなかなか見ない一対の七宝焼きの大壺。

 

掌でいつくしむメノウの金魚
  明治時代

この正月に玉造温泉でたくさんのメノウのアクセサリーを触った。掌でいつくしむ感覚はよくわかる。メノウは手遊びでいつまでも触っていたい。

 

サウジアラビア国王からのネックレス、1971年頃

香淳皇后(1903〜2000)にサウジ国王から贈られたネックレスのモチーフは可愛らしい花で今風だ。

 

“日出処日本” 横山大観   1940、紙本着色料

壁一面、大迫力の太陽と富士山、皇居内でのみ鑑賞できる大観の2千点にのぼる富士山の絵の中で秀逸大作。

正面に設置されていたベンチに座って作品を眺めながら、日本の近代史現代史を思う。

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