京都の日帰りツアー、天龍寺 (2)

貴船川沿いにある「べにや」でボリュームのある懐石料理を頂いた。
午後1時にバスは世界遺産の天龍寺へ向う。今回は夢窓国師の回遊式庭園、「曹源池」と法堂天井に描かれた加山又造の「雲龍図」の鑑賞となった。

紅葉の見頃はほぼ終わっていた。夢窓国師は苔寺として有名な西芳寺の作庭でも有名な禅僧で、政治家でもあった。「後醍醐天皇」と不仲だった「足利尊氏」。夢窓疎石は崩御された後醍醐天皇を鎮魂するため、尊氏に天龍寺の創建を勧めた。尊氏の弟、足利直義と協力していわゆる「天龍寺船」で中国(元)と交易を行う。そこから造営費用を得て、天龍寺と庭を完成させた。

夢窓疎石は「怨親平等」(おんしんびょうどう)という有名な言葉を残した。

人間界で敵・味方なく、平等に向き合うように、という教えだ。疎石の曹源池は、人間界を含む自然界の中で、すべての生き物が共に生きている絵を表現しているようだ。

天龍寺、曹源池(そうげんち)

 

天龍寺、鬼瓦2種

天龍寺から歩いて15分の場所が遊覧船やボートの乗り場だ。
20名位乗船できる舟で30分程度の桂川クルージング。途中、渡り鳥たち、崖に嵐山モンキーパークの猿たちの姿も見えた。南米の外来種ヌートリアも川沿いの穴から出現するらしい。今週初めの3連休では100艘くらいの舟で混雑していたそうだ。この日は平日で空いており、のんびり動き、浮かんでいた。

嵐峡を巡る渡し舟

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