アーヘン大聖堂、ガイドツアーに参加する(3)

大聖堂から外に出て、周りを歩いているとインフォメーションセンタがあった。

中に入ると、受付がある。ガイドツアーについて訪ねると、2時から英語のガイドがスタートするという情報を得た。宝物館の入場券と合わせて10ユーロだ。 ちょうど2時まで1時間ある。宝物館を見学したあと、英語のツアーに参加することにした。

 

宝物殿はまさしく宝の山。熱心で裕福な信者、貴族たちがカール大帝に贈った品々、宮殿で特注したもの、金細工や宝石でうめられた十字架、象牙彫刻の聖母子レリーフ。大きな宝石が埋め込まれた眩しい金の聖母子像。足元に小さくひざまずいているカール大帝の像。珍しい姿だ。日本では見られない貴重な展示物の数々だった。1時間は短か過ぎたが、集合場所へ急いた。

すでに20人以上の参加者が、集合場所である木製ミニチュアの大聖堂のガラスケースの周りに集まっていた。ここでドイツ語ガイドと英語ガイドのグループに分かれた。

英語ガイドは若くて朗らかなドイツ人女性。始めに、皆さんどこから、来ましたか? と参加者に聞いた。

英国、イタリア、スペイン、ブラジル、アルゼンチン、日本等々。国際的だ。ガイドの説明は専門用語が多く、年代もわかりにくい。特に人名はチンプンカンプンだ。周りの人々もそのようだ。やはりカトリック信者が多いのか、宗教的な質問をしていた。話の合間に少し休みを入れて、皆さんでわかったことをお互いに助け合って説明してください、と気を使ってくれた。

 

 

 

 

 

ツアーでは、一般観光客が入れない祭壇や金の聖櫃の周りや、聖堂2階にらせん階段で上ることができる。1階はすでにツアー前に時間をかけて見学していたので、2度目の見学でさらに目を凝らして見学できた。2階は狭い階段で登り、回廊バルコニー風になっており、1階の聖堂を見下ろすことができる。600年間で30回の戴冠式がこのカイザードームで行われたのだ。祭壇の真正面が見下ろせる大理石の玉座はツアーならではの見どころ。大理石のシンプルなデザインの椅子だった。

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