子供と大人はどちらが上だろう。
単にどちらが上かと言えば、子供が上である。
大人が子供を上で自由に泳がせている。
子供は上なので天国に近い。
成長するに従って天国から離れて行く。
子供はだんだん重くなって大人に向かう。
これ以上下がなくなった時、下にぶつかり上昇する。
上に昇るに従ってまた子供に戻って行く。
上にいる状態が子供であることだ。
上の方が楽な状態で下を見ることもできる。
下の大人は一度通ってきた道を思い出すことができる。
また天国の道を昇る。
いつか来た道だ。
このように幼な子になって天国に入って行く。
意外にもそこは大人だけの世界と変わる。
成熟した、しかし完成されていない世界。
みんな学ぶことに一生懸命、
学ぶ楽しみを身につけている大人の集まり。
教える人はいない。
自分で学び、自分で気づかなくてはならない。
大人の立場だ。
親子の役割を負うことなく、個として生きる。
個としての役割があるだけだ。