ベルリンから来た禅僧、ネルケ無方さん

10月17日NHK教育テレビ「こころの時代」で禅僧のインタビュー、紹介番組を観た。1時間の番組で禅のお話はわかりやすく、体験談は興味深かった。

ネルケ無方さんは兵庫県安泰寺の運営を任されている。18年間、山奥で自給自足の生活を実践した。海外や国内から受け入れた雲水との修行も語っている。彼には高校生の時から「生きる意味とは何か?」のテーマがあった。祖父はキリスト教の牧師である。大学では哲学を学んだ。その問いの答えを求めて日本にやって来た。

寺では多くを説明されず、日本語の壁もあった。厳しく過酷な座禅や毎日の料理、お米の炊き方、すべて試行錯誤だ。今は高い位も得て、リーダーになっているが、今年安泰寺を2代目に譲って、大阪で新しく出直すことを決めたと語る。現在52歳である。

貨幣制度がない時代、お金がない時代は「人々は天地いっぱい生きていた。今はお金のせいで人生がゲームになっている」
「生きる意味とは?」ご自身のテーマに対して、その答えは「ない」そうだ。
「ただ呼吸して生きることだ」と語る。

厳しい修行を経験された結果で、孤高の禅僧の真実だと思った。

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