家電製品の終わり方

先日、掃除機をかけていたら、黒い筋がたくさん床や畳の上についていた。
おかしい?と思い、ヘッド部分を裏返すと原因は床に触れる黒いゴムの部分だった。これでは役にたたない。このナショナルの製品は35年前に友人が購入し、海外へ引っ越す時にもらった。それから30年経ち、今も本体は故障していないのだが、買い換えることにした。今はパナソニックに変わり後継モデルもあった。機能が進化しているので、より効率的に掃除ができる。

数ヶ月前、洗濯機が動かなくなった。最後に回ってくれたとき、とても変わった仕上がりだった。2枚のレースカーテンを入れたのだが、1枚は普通に仕上がり、もう1枚は縦にビリビリに破れていた。ドラムの中には突起物もない。これほど全面的に破れてはどうやっても修復不可能な状態。なぜだろう。メーカーに問い合わせる気力もなかった。この洗濯機は10年以上経つが、空室にあったため使用する機会は数回だった。洗濯機が怒ったのか?

家電製品の終わり方で思い出すのは、ノートパソコンだ。私は会社で使うパソコンの他に、私物のノートパソコンを職場に置いて愛用していた。今はなくなったがアメリカのあるメーカーにこだわっていたからだ。毎日使い、頻出する専門の登録単語も増え、なくてはならない存在。それが退職する数ヶ月前から単語の出方が不安定になって来た。単語ファイルをチェックしたり、騙し騙し使用していた。出勤最後の日、荷物をまとめ、私物のパソコンも家に持ち帰った。そして家で電源を入れると、モニターは何も映らず、完全に動かなくなった。午前中まで動いていたのに。この時も修理は考えなかった。「ご苦労様でした。ありがとう」という気持ちだった。

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