睡眠の謎 (2)

このようにお話しますと遊泳するのは、魂のことかと思われるかもしれません。しかし魂は生きている人間の体を離れません。

遊泳するのは霊体と呼ばれるものです。西欧では霊体はスピリット、魂はソウルと呼ばれています。ソウルは足の裏という意味の同音異義語ですが、人の足元を常に離れません。ソウルには唯一、人間という意味もあります。霊はスピリットと呼ばれていますが、元気づける、ひそかに運ぶ、という意味もあります。ある種のお酒のことも指し、時間が経つと蒸発してしまう蒸留酒です。

軌跡とは何か? もっと具体的に申しますと、歴史です。よく歴史の足跡をたどると申しますが、足跡が軌跡です。足跡はヘッコミしかありませんが、進む人や戻る人の道標となります。つまり、軌跡は霊体、すなわち、スピリットの道標となってくれるのです。

睡眠の話に戻しますが、睡眠中は、この道標がよくその働きをする時間です。起きているときは、何の実態もない、見えない軌跡、足跡ですが、睡眠が始まると活躍し、過去へもさかのぼる体験もし、未来へ伸びようともするのです。未来は、過去を投影しつつ、作られていくからです。

すなわち過去へ戻りつつ、未来像を作り出すという、不思議なメカニズムが起こることもあります。これは過去、現在、未来と切り離せないもの、川の流れのようにひと続きなので、このようなことも起こり得るのです。

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