本の好きな人を読書家という。
本を読まないが本が好きな人もいる。この場合は読書家というより、本愛好家とでも呼べるだろうか。
本はどこにでもある。あの世にもあるだろう。読書家は退屈しない。読書が好きな人は本なしでは間が持たない。本なしでは有意義な時間を過ごせないと思う。自分の頭だけで考えるには限界がある。自分の考えを発展させるためにも、本の助けが必要だと思う。
読書している間は、自分の考えはさておき、本の中で筋を追っていかねばならない。時には、本を読み始めた後、さほどのめり込めない時や、興味を持てないまま読み進んでいることもあるだろう。このような時、自分の考えで、つまらない本だと判断しているのではなく、心で判断している。自分の考えはさておいて、読み進んでいる。本の内容について反応しているのは心である。
いやそうではない。自分が頭で考えながら読んでいるのだ、と言われる方もおられるだろう。それは確かに思い違いである。人間は本を読んでいる時は、その内容に付いていくために脳の一部を使っているが、思考するための部分ではなく、字を認識するための部分を使い、あとは心の働きがされるだけだ。自分の考えの出番は読書から離れた時から始まる。本の内容に対して、思考で反応する。読書中は心で、感情で反応している。