よく精神を統一するというが、これは精神を集中するとは異なり、後者の方がよく使われる。精神とは複数のものだろうか、それとも単数なのだろうか。精神を見た人がいないので、明確な答えはないが、統一するとは複数として扱っていることになる。集中も、人口の集中とか、問題が集中したとか、複数の数が散らばっているものが、人所に集まることを意味する。
それでは、精神とはなんのことだろうか。個人の精神もあり、団体における精神もあり、芸術の世界での精神もある。精神統一といえば、個人の内面的な働きを意味するが、精神統一をした結果、単なる一個人の体験以上の成果が得られることもある。神技に近いことが達成できることもある。
競技会では精神を集中するのがうまい人、精神統一のできる人が高得点を得られやすい。得点はどの競技にも共通して精神のコントロールの上手な人順に並んでいると言ってもいいだろう。その日の体調、環境も多少影響するが、いちばん影響するのは精神のあり方だ。体が不調でも精神のコントロールが上手な人はマイナス要因を克服できる。