豊かな人間関係に憧れる (1)

豊かな人間関係を築くことは多くの人の願うところである。

豊かな人生、豊かな生活、豊かな人といった表現と同じく、豊かな人間関係の意味は個人にまかされている。日本は豊かな国になったと言われるが、この場合は物質的に豊かになったという意味で、精神的には戦争前の方が豊かであったとも言われる。しかし精神文化が足踏みし、貧しく見えても、国が豊かであれば、豊かな人間関係を築くチャンスは多くなるだろう。

人間関係の豊かさの尺度は友人知人の数ではなく、多様性にあると思う。

例えば、政治家は一般的に言って顔が広い。様々な組織、グループや地域の人々を多く知っている。しかしその関係は政治家対選挙民である。所属している政党の仲間も多いだろう。そしてその関係は同僚である。様々の専門家や陳情に訪れる国民と話す機会も多い。これらの活動は全て一政治家としてなされている。本人の役どころ一本に対しての人間関係だ。

一人の人が役どころにとらわれずに他人と接すれば、違った筋の人々に会える。自分の立場を制限しなければ、思いもかけなかった人々とお互いの心を交流することができる。多くの人は自分と違うタイプの人を初めから敬遠してしまいがちだ。豊かな人間関係とは単に友人知人の数ではなく、自分と違ったタイプの人をどれだけ知っているかという点に関わってくる。

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