御霊神社(ごりょうじんじゃ):鎌倉神楽と面掛行列

9月18日は平安時代の武将、鎌倉権五郎景政の命日。
戦いで敵に左目を射抜かれても果敢に戦い続けた武士だ。

権五郎神社、
右手に300年前のお神輿

この日、御霊神社(権五郎神社)にて主祭神権五郎景政の例大祭が行われた。神事は人々の一年の無病息災を願い、笹で湯釜の白湯を参列者の頭上に振りかけたり、4本の矢を四方に投げたり、飴を投げたり。1時間余り続いた。

一年の無病息災を祈願する

炎天下の中、神楽の儀式のあとは、2時半から大通りで獅子頭の神輿と12名のそれぞれ異なる面をつけた人たちの行列が出発した。

面掛行列、獅子頭が通る
面掛行列、9/18/2024

おかめの面をつけた妊婦さん

一年間、元気にすごせますよう。眼病平癒にも良いらしい。

秋田竿燈まつりー五穀豊穣と除災招福の祈り

旅の二日目は秋田の竿燈まつりの観覧だ。

パレードが始まる19時ごろ
竿燈囃子の太鼓と笛 19:05頃

今回旅グループの全員が竿燈祭りは初めてらしい。土地の人々の懸命ないなせな姿に、旅仲間は顔を見合わせて祭りの熱気を共感。黄金の稲穂に見立てた、最長は長さ12メートルの竿燈260本余りのパレード。立ち止まって披露する伝統の妙技。

秋田市大町、19:25 頃
竿燈まつり、19:25、2024

8月6日は4日間の祭りの最終日とあって、ひときわ演者のエネルギーがほとばしっていた。

「どっこいしょ、どっこいしょお〜」

腰で竿を支え、両足でバランスを取る大技

竿が「つ」の字にしなり稲穂状

竿には継ぎ目が何箇所かあり、祭りの終わりの頃、しなった竿が観覧席に迫って来た。継ぎ目が2度に渡って地面に向かって折れ、竿燈が水平になった。

私の隣のブロックの観客は倒れてくる竿燈にぶつかりそうになり周りに避難。私は席にギリギリ座ったまま、目前に迫る竿燈を見た。

アナウンサーは「祭りは最後で大盛り上がりです」
さほど驚いた様子はなかった。

青森ねぶた祭りー2024

今年のねぶた祭、4日目の8月5日にやっと念願かなって、観覧が実現した。当日は曇りで過ごしやすい気候だった。

激闘、雪の吉野山
北村隆

グループツアーで指定席を確保、明るいうちに青森港で待機している22基のねぶたの様子、その後夜のパレードの動きを沿道からじっくりと眺めることができた。ハネトとお囃子の舞台が目前に通過する。
「ラッセイラ〰︎、ラッセーラッセー、ラッセイラ〰︎」

独眼竜 政宗
真田幸村

ねぶた祭は七夕祭が起源らしい。7月7日の夜にケガレを川や海に流すミソギの行事で「ねぶた流し」と呼ばれている。
人々はこの夏祭りで無病息災を祈った。

日中の異常な熱さ、夜間も暑い

暑中お見舞い申し上げます。

奥入瀬渓谷

連日、「命を守るために、エアコンの使用、水分摂取、不要不急の外出は控えよう」、とテレビで呼びかけている。

夜も30度から下がらないし、湿度は高く、昼間の空気はカラッとしない。睡眠中は特に必需品なのだが、購入して5年目のエアコンの冷房機能が効かなくなった。二日間のエアコンなしの生活体験をした。

子供の頃、母が寝ながらウチワ片手に仰いでいた姿を夏の一シーンとして思い出す。当時は夏の気温も今ほど高くはなかったが。

一晩中、窓を開放し、扇風機を首振りで回していた。起床時は汗でベタベタだ。頭皮も熱い、即シャワーを浴びた。これで電力供給が低下したり、止まったりしたら、扇風機も使えなかったらウチワだけが頼りだろうか。

エアコンが突然効かなくなった時、そして体温に迫る高温多湿の中で生活する時、どんな知恵があるのか考えておく必要がある。

静岡市立日本平動物園

旅の3日目は、晴れていたが雲が多く、この日も富士山は姿を現わさなかった。ホテルをチェックアウトした後、1時間のドライブで日本平動物園の到着した。

昭和44年8月、66,000平方メートルの敷地に123種の動物たちを展示、開園した。

アジアゾウ
ミーアキャット

動物たちの行動がよく見えるように展示されている。この日は外を歩くには暑すぎるので、3階建の涼しい猛獣展示館がありがたい。

レッサーパンダ、りんごが大好き

冷房完備の猛獣館には広いスペースにアムールトラやピューマ、ジャガーなどが歩く姿が見られた。

ジャガー
ピューマ

シロサイのタロウ君は高齢者らしい。日向に体を横たえていた。水浴びさせてあげたい。

シロサイのタロウ、約40歳

ちょうど11時半のランチタイムがあり、乾草キューブを飼育員のお姉さんが素手であげていた。さいの角は貴重で一生伸び続ける。高価な薬用にも使用され、以前展示の角が盗まれたこともあるそうだ。

赤いショウジョウトキたち

静岡の掛川花鳥園と蓬莱橋

7月16日、焼津で宿泊した。2日目は朝から梅雨最後の雨模様。

ホテルの案内係お薦めの掛川花鳥園と蓬莱橋を訪ねることにした。車で1時間のドライブで黒い色調の武家屋敷風門構えの渋いゲートに到着した。

しかし園内は一転して南国風の明るい屋内エリアが広がっていた。

アメリカフクロウ
ワシミミズク
アフリカンワシミミズク、いずも

入り口近く右手に世界のフクロウの檻が並んでいる。予想外の世界中の珍しい種類に出会えた。正面を向いて静止しているポーズで迎えてくれる。

熱帯性睡蓮の大池では色とりどりのウオーターリリィの花を咲かしていた。

ショウジョウトキとフラミンゴ
オーストラリアクロトキ

鳥たちの羽や足は鮮やかで、動くとなお楽しい。ニュージーランドからの金色のミヤマオウム、自由に飛び回る人懐っこい黄色いインコたち、細い足で歩き回るセイタカシギやフラミンゴ。

ハシビロウコウ、7/16/2024

ハシビロコウは長時間動かない鳥でここ花鳥園のシンボルキャラクターになっている。

小雨が残る屋外エリアには行かなかったが、表情豊かな鳥たちに会えて満足した。午後、次の目的地の蓬莱橋に向かった。明治12年に農業用の橋として建てられた897.4mの「厄なし」スポットだ。

大井川に掛かる蓬莱橋
ギネス認定、世界最長の木造歩道橋

奈良国立博物館の仏像など

特別展はなかったので、この日は夕方、仏像の常設展をゆっくり巡った。シニアは無料だったが、館内ガイドは有料の音声ガイドを利用した。

如意輪観音菩薩坐像
鎌倉時代、1275
力士立像、脱活乾漆造
奈良時代
観音菩薩立像、一木造
平安時代
金剛力士像阿形、
金峯山寺仁王門、1339年
阿形
金剛力士像吽形、5mを越える巨像

 

翌日6月19日は炎天下の中、平城宮跡地と興福寺境内を歩いた。

平城宮後歴史公園、5km✖️6km
跡地に近鉄電車とJRが通過、朱雀門前の踏切り
平城宮大極門

 

陽射しを避けて、中金堂の軒下で他の観光客にならって、しばらく涼しい風に当たっていた。

興福寺中金堂、創建710年
 再建2018年 (寄棟造)
興福寺中金堂の御朱印
右頁は中金堂のれんの図柄鹿

念願の春日大社を訪ねた

一泊二日で奈良の都へ一人旅。
6月18日出発の朝、横浜は大雨注意報の大降り。
奈良に着くと雨が上がり、曇り空で暑くないのでありがたい。

一ノ鳥居から歩き始める

バス停を降りるとすぐ参道が見える。前回は時間なく通り過ぎたが、今回の訪問地は、いの一番に春日大社だ。
参道を歩きながら、しっとりした緑の木々、清浄な気と静けさを満喫した。

一ノ鳥居、御旅所から続く参道

参道を10分ほど歩き進むと、左手に万葉植物園(あいにく火曜は休館だった)、国宝殿と続く。

源頼朝寄進と伝承されるダ太鼓
の複製、高さ5.5m

国宝殿で春日大社の催事ビデオを見て概要を知る。

春日大社国宝御本殿
左手に樹齢1000年の大杉
藤浪之屋の万燈籠、重文

藤浪之屋の入り口にかかるカーテンの向こうは万燈篭が並ぶ。奈良時代以降の三千基の燈篭を所有する。細工、デザインが灯籠の灯りに映し出されて幻想的なスペースを造っていた。外国人観光客、修学旅行の学生等にも大受けだった。

6月の野毛山動物園

6月9日、日曜日、動物園の非日常の動物を見たくなり、桜木町から近い野毛山に行ってきた。

前回は2023年お正月に訪ねたが、動物たちはほとんど小屋に入り、亀とコンドルくらいだった。

今回は野毛山では初めての動物たちに会えた。

ラージャー. オス. 6/9/2024

横浜ズーラシア生まれの16才のラージャー。「人間大好きだった?きらいなのは大声!!」「食いしん坊、おっちょこちょい」と紹介されていた。

4時30分、閉館間際、寝そべっていたラージャーはゆっくりと左に、右にと歩き始め、一声ガォ〰︎と吠えていた。バイバイの意味だろうか。

アビシニア コロブス
   6/9/2024
6\9\2024

長い白い尻尾と精悍なヘアスタイルが目を惹くアビシニア・コロブス。コロブスの語源はギリシャ語の「欠落した、切断された」の意味を持つそうで、親指がほとんどない手を持つ種類。

小型の猿たちの猿山は他にもいくつかあった。全員静かに木の上で休んでいるかと思いきや、全員一斉に大声をあげるのには驚かされた。日曜日は6月9日、ロックの日。

横浜の観光案内

5月23日、遠路はるばる横浜を訪ねて来られた来客に観光案内することになった。意外と悩むものだが、1日コースでも充実したルートになった。

輪になった亀と2羽のマガモ
皐月盆栽展示会、三溪園

朝10時に横浜出発、バスを利用して本牧の三溪園へ行った。
タイミング良く11時のボランティアガイドに出会い、1時間内苑を歩いた。京都や鎌倉から移築された徳川時代の建築物細部の意匠や住人がよくわかった。昼食は大池を目の前に見ながら、三溪園茶寮で手桶うどんとずんだ餅を頂いた。

赤い鯉と黄色の鯉が池の主

天気が良いので、バスで桜木町へ移動、ランドマーク69階の360度眺望が楽しめる展望台に上った。横浜に関する図書コーナーやカフェがある。

海上保安資料館横浜館 赤レンガパーク隣り

汽車道から赤レンガ倉庫方向へ散策、海上保安資料館に寄った。入場料無料で、北朝鮮工作船を展示している。日常生活の遺留品、種々の武器や平成13年12月事件当日の映像も流している。塩水で錆びついた工作船は全長約30メートル、総トン数44トンの大型船、本物の大迫力。2階ステージも設置されており、船内くまなく見ることができる。入り口のガイドの方が日本の排他的経済水域と領海は世界6位の広さがあり、周辺諸国との位置関係を地図で説明してくれた。まさに今日起きている問題の実感を得た。

夕方6時、馬車道まで歩き、スペイン料理レストランで食事。

日本丸メモリアルパーク

帰りは桜木町駅に戻り、日本丸や観覧車の横浜ならではの夜景を眺めた。

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