4月9日日曜日の午後、最終日に上野の東京都美術館で開催中のエゴン・シーレ展を訪ねた。
ネットで時間指定の予約でも、多くの訪問者で混雑しており、ギフトショップの会計も1時間以上は待たされそうだった。ポストカードはあきらめた。
偶然にも4月9日は、キリスト教ではイエスキリストが死より3日目によみがえったことを祝うイースターサンデー。
エゴン・シーレも28年の生涯で、神に問い、己の体と魂、生死を深く見つめた作品が数多く残されている。会場の「カルヴァリオの道」に目が止まった。イエスが十字架につけられたゴルゴダの丘、3本の十字架が見える。
28歳でスペイン風邪で若く世を去った画家。
彼の残した詩集の言葉をここに記しておきたい。
『至高の感性は宗教と芸術である。
自然は目的である。
しかし、そこには神が存在し、
そしてぼくは神を強く、
とても強く、もっとも強く感じる。
(エゴン・シーレ、詩「芸術家」より、1910年)
※会場では風景画コーナーのみ撮影可だった。