短い記憶

 

日記をつけて30年以上になる。
記録をしないと日々の歩みが頭に整理して入らない。何でもない1日でも貴重だ、記録に残したい。性分だろう。

過去の日々の記述を読み返すと、意外に楽しい。後ろ向きの感情は書いていない。その時の小さな出来事を客観的に眺められる。

最近は読み返しても思い出さないことがある。
例えば映画のタイトルなど、感動したことが書かれていても思い出せない。旅先の感想も本当に自分が訪れたのか、と思うこともある。

年を重ねて多くの楽しい記憶もつかの間。すぐに次の記憶が入ってくる。これでいいのか、と日記を閉じて睡眠に入った。翌朝、頭の中に古風な一文が浮かんでいた。

“かりそめを楽しむ、あなうれし”
これで納得だ。

英語の学び直し

今年は英語の勉強に取り組んでいる。学校にも通い始めた。
英語は仕事で接していたが、退職して15年が経ち、もう英語を話す環境から離れた。海外の友人とのメールの交換も誕生日や自然災害が起きたときくらいだ。

定期購読、読むのは1/3?

きっかけは昨年ニュージーランドを旅行し、国際交流をしている若い日本人達に接したことかもしれない。帰国し、新年を迎えたら、英語のブラッシュアップをしよう、という強い思いが浮かんできた。

今なら毎日英語のシャワーを浴びることも不可能ではない。
午前中は優先的に洋画を1時間視聴している。毎日続けるにはこのくらいの長さが良さそうだ。John Lennon in New Yorkは当時ニュースになっていたが個人的には詳しくなかった。今集中して見ると様々な見方ができ、素晴らしい記録で、2度視聴した。Jojo Rabit はフィクションで強烈な科白が多いが、狂気のヒットラー時代を考えさせる。

夜はNHKニュースを英語音声で聞き始めた。
マンツーマンの英会話レッスンでは、自分の思いや意見、経験を正確に伝えることに苦労している。日本語でも難しい。普段の日本語使いも同じように意識しなくては、と思っている。

シャコバサボテンの開花

家では小さな花屋さんのイメージで観葉植物と花が付く鉢植えを20鉢ほど置いている。

シャコバサボテンと
色が変化するマーガレット

何年か前に買ったシャコバサボテン、デンマークカクタスともいう。毎年花が咲くと聞いていたが、いっこうにツボミが出ない。諦めかけていたところに、今年急に朱色とピンク色が混ざった小さな小さなツボミがいっせいに付いてきた。

一つ目が開花した 1/28/2024

昨日、最初の花が開花した。ツボミも一番乗りは嬉しいに違いない。

“皇室のみやび” :近代皇室を彩る技と美

1月20日、冷雨が降る中、久しぶりに東京駅から一つ目の竹橋に来た。姉と待ち合わせて、皇居三の丸尚蔵館へ向かう。

 

入館して正面に展示されているのが奈良一刀彫の像。ユーモラスな表情と美しい着物の彩色が始めに目を引いた。

“熊坂長範”, 平安時代の盗賊
  森川杜園 1893

 

七宝唐花文花盛器
 濤川惣助、1889年頃

他ではなかなか見ない一対の七宝焼きの大壺。

 

掌でいつくしむメノウの金魚
  明治時代

この正月に玉造温泉でたくさんのメノウのアクセサリーを触った。掌でいつくしむ感覚はよくわかる。メノウは手遊びでいつまでも触っていたい。

 

サウジアラビア国王からのネックレス、1971年頃

香淳皇后(1903〜2000)にサウジ国王から贈られたネックレスのモチーフは可愛らしい花で今風だ。

 

“日出処日本” 横山大観   1940、紙本着色料

壁一面、大迫力の太陽と富士山、皇居内でのみ鑑賞できる大観の2千点にのぼる富士山の絵の中で秀逸大作。

正面に設置されていたベンチに座って作品を眺めながら、日本の近代史現代史を思う。

年の瀬のコロナ

今日はクリスマス。
先週始めに微熱が出た。ニュージーランド旅行中、コロナにかかった。旅の終わりで日本の入国の際、体温センサーにも引っかからなかったが、翌日発熱外来でコロナ判定をしてもらう。陽性反応が出た。意外というか、やはりと言うか、複雑な心境だ。

今年5月からコロナが5類に移行したおかげで、療養について規則はなくなった。治療については、ラゲプリオという特効薬を紹介された。高齢者や持病のある患者向けで、毎日8個のカプセルを5日間服用。昨日で飲み切った。

以前、多種多様の症状を見聞きした。喉の痛み、話しにくさ、痰の絡み、身の置き所がないような不快感、眠気、頭の重さ、幻想など少しづつ移り変わり、効果の速さを実感した。普段、クスリは飲まないが病気の時は本当にありがたいと思う。コロナ禍の初期の頃は患者は大変だっただろうと今更ながら思う。

1週間、ずいぶん睡眠をとった。寝ている間にカラダがウイルスと戦い、普通の風邪より時間はかかっているが徐々に回復してきた。

夕日があたるマウントクック、
21:10、12/17/2023

年末のコロナの通過後、来年2024年、改めて神様中心にした一日一日を大切に生きよう、と心に思う。

Riverdale Park,
NZ 12/2023

「戦う」

12月を迎えた。
今年一年を漢字一文字で表すと、「訪」が浮かぶ。
気になっていた多くの土地を訪ねることができた。
のどかに過ぎた。

が、年末に近づくにつれ「戦う」

「争い」は後味わるく避けているが、私は時々「戦う」
戦わなければ、落ち着かない。
筋を通したい。

戦って相手から理解を得られると、嬉しい。
理解を得られなくても、戦ったあとは後味が良い。

安心して先に進むことができる。

ドローンショー、赤レンガ倉庫

テート美術館展 ➖光➖

国立新美術館、企画展示室にて
2023年7月12日〜10月2日の期間、開催された。
9月29日の朝、アートの広告メールで知り、ぶらりと訪ねてみた。

トスカーナの海岸の灯台と月光
 ダービー、1789?

230年前のイタリアの月明かり。雲が流れている。

 

噴火するヴェスヴィオ山とナポリ湾の島々を臨む眺め
 ダービー、1776-80年頃

イタリアの火山噴火、自然の脅威。

 

露に濡れたハリニエシダ
 ジョン・ミレイ、1889頃

イギリスのラファエル前派の画家。
森の中に横たわるシェークスピア、ハムレットの「オフェーリア」は彼の代表作品だ。

 

Abstract painting 1990
 ゲルハルト・リヒター

瀬戸内海の豊島にもリヒターの作品、14枚のガラスが、自然と融和して展示されている。

8月の終わり

2023年 盛夏

今日で熱く長かった8月の最終日。
涼を期待するが、9月も猛暑が続くらしい。

月がかわるのは嬉しい。
9月は準備の時期だったり、
世間の夏休みやお盆休みも終わり、
新しいことに出会うことが多い。

暦のおかげで、9月の元気をもらう。
お正月はまったりと速度をゆるめる新年。
9月は徐々に速度をあげる新年度。

2023年 盛夏

山下清展:生誕百年目の大回想

新宿の損保美術館の山下清展を訪ねた。
8月9日、水曜日の午後、アクセスが複雑な場所にもかかわらず予想外の大勢の人々。190点ほどの山下清の生涯をたどる生誕100年目の回顧展を十分に堪能し、今まで見たことがなかった油彩画や陶磁器にも触れることができた。

山下清自画像、貼絵

1922年、関東大震災の翌年に東京に生まれ、1971年ドルショックがあった年に49歳の画家の生涯を閉じた。
私の人生と20年ほど重なり、当時の生活や風景、思想、旅行事情など思い出した。

長岡の花火、貼絵、1950
回顧展のポスターにも掲載されている

画家活動が始まり、勧められて油彩画に挑戦、花々を多く描いた。
チューリップは私の好きな花でファイルを購入した。

チューリップ、油彩、1951

日本中を旅した山下清は、海外旅行が難しい時代、今度は外国の渡航を希望する。2回40日の欧州旅行に出て、進化した作品を残した。

パリのノートルダム寺院、水彩画1961

人並みはずれた記憶力と集中力で、帰国後1年経っても景色を再現できる能力、拡大鏡のような眼、多くの中間色を組み合わせる色彩感覚、、、天才以上の人物、唯一無二だ。

スイス風景、貼絵、1963

みなとみらいスマートフェス2023

7月31日月曜日 19時30分から約30分間、二万発の花火が踊り、夢の時間が過ぎた。約二ヶ月前に協賛席のチケットを入手し、待ちどおしい日々を過ごした。

雨天の場合、順延はなく中止となるが、今まで幸運にもそのような事態はなかった。今日の未明前3時ごろ、珍しいゲリラ豪雨と連続の雷が轟いた。昨夜の花火大会の天候に感謝した。

期待高まる19時15分の会場
耐震バース

MMスマートフェス2023

                             photo by Hana
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