横浜駅東口近くのアソビルで開催中のバンクシー展をブラリと訪ねた。
70点以上のバンクシーの作品が集められ、世界5都市を巡回した後、日本にやってきた。5月30日から再開され、9月末までの予定だ。
チケット窓口はなく、入り口の女性係員にQRコードありますか?と聞かれた。事前にネットで申し込むのが一般的らしい。クレジットカードは使えると言うので、立ったまま手続きをしてもらう。
バンクシー展のサイトにスマホでアクセスすると、全ての作品映像と解説が無料で聴いたり、読めたりできる。自分のイヤホンを使い、会場内でのガイドはフリーとなる。戦争や紛争、商業主義、資本主義に反対するアーチストだが、世界各地の展覧会、グッズの販売など商業的な企画も多く盛況らしい。一方、ストリートアートは今も展開しており、無料で人々に提供し訴えている二面性がある。
会場には若い人々でかなりの人気に驚いた。まだまだ自粛ムードが強い中、芸術を求めてこんなに若い人たちがいる。入場は基本ネットの事前予約ということで、慣れていない中高年層は気軽には入りにくい。
バンクシーのテーマは現状批判が多い中、世の中で立場がつらい人々へのエールやメルヘン的なほのぼの作品がステキだ。子供がいる作品はどれも印象深くアピールしている。普遍性がある。
戦争や紛争に関する作品が多い。何が原因なのか。彼の発信し続けるメッセージは何か、視覚から考えるきっかけになる、見応えのある作品展だった。
ただ、会場は非常に冷え切っているので、長袖の羽織るものが必要だ。鑑賞時間は最低2時間はかかる。