英一蝶、江戸の人気画家にして風流人

 

サントリー美術館の英一蝶の没後300年を記念した展覧会を訪れた。京都出身の一蝶、藩医の父の赴任先の江戸に移った。

江戸の文化、風俗を描き、自ら吉原で幇間として人々を笑わす盛り上げ役もした。かたや狩野派に習い、芭蕉の弟子でもあり、美声の持ち主で小唄も歌う。何と魅力的な人であるか。

江戸の大太鼓、春日大社に同じ太鼓が展示されていた
六曲一双の部分、舞楽図、
メトロポリタン美術館
六曲一双の部分、英一蝶
メトロポリタン美術館

町人の分際で釣りを楽しんだということで「釣りの罪」で三宅島に島流しになった。島でも人気画家で注文を多く受け、家持ち流人、結婚もして父親になる。徳川綱吉の逝去で大赦があり、晴れて江戸に戻った。

1724年2月7日、73歳で世を去ったときの辞世の句は
ーーまぎらはず浮世の業の色どりも
有りとや月の薄墨の空ーー

英一蝶は港区の日蓮宗の承教寺に眠る。ここには晩年の作、「釈迦如来像」が奉納されている。

山あり谷ありの人生を謳歌し、晩年は熱心な仏教徒として活動していたと想像できる。今度、機会をつくって彼の菩提寺を訪ねてみよう。

いきなりの変化

10月末から11月始めにかけて、世界状況、国内状況の大きな変化、従来の四季感覚の変化、個人的にも変化が多い。

新しいところでは、トランプさんの4年振りの米大統領の再選で来年1月20日に就任される。多くの批判、悪行もある中、石破さんが初の電話会談の感想を述べていた。フレンドリーでつくろわない、わかりやすい。

私が昔から関心のあるS氏がその講演会の中で述べていた、「トランプは基本、平和主義で戦争を好まない」
大胆な見方だ。一般市民としては希望をもって祈るしかない。

アメリカのワールドチャンピオンシップゲームは、途中に幾たびの変化、予想外な出来事があった。国民は日本代表的存在の大谷翔平選手から多くの刺激と良きものを受け取った。

個人的には夏に断捨離を続けたマンション、私の城。10月にバタバタと新しい所有者が決まり、個人的には一時代が終わった気がする。

奈良柿、山形ラフランス、温州蜜柑 11/10/2024

季節も夏日が多かった10月、ここにきて一気に冬支度。セーターや冬布団、暖房器具を用意した。

しかし立ち止まって秋も味わいたい。秋色の甘い果物を食卓に飾って眺めている。

@osada-lifeのYTチャネルで海外旅行

10月に入って残暑と秋の気配が交互ににやってくる。
日本の政局も揺れている。

ハロウィンの飾り、YEG

最近ユーチューブの「オサダーライフ」をたびたびフォローしている。

世界中の都市を短期日数で一人で巡っている。私も居ながらにして、最新の世界のリアルを観ることができありがたい。尺が長いのが良い。一本の時間が1時間平均で視聴に時間がかかるのだが、リアルに旅情とオサダくんの自然なコメントを味わえる。

大体、空港から始まり、毎回期待感がある。何より気に入っている点は、BGMの音楽や効果音が皆無なところ。最近はテレビでも動画でも音楽の趣味を押し付けられ、視聴者の聴覚にストレスを与えかねない番組作りがほとんどだ。静かに視聴したい。

昨日のラオスのビエンチャンの動画が楽しかった。ちょうど石破新首相が初めての外国訪問して良いパーフォーマンスをした国である。よけいに興味をそそられた。ベトナム隣国の山岳地帯の国、人口750万、海を持たない。アメリカで一度は訪れたい国ランキングで1位だったらしい。

ラオスの国旗

 

光がみえた、9月終わりの風

9月27日金曜日、NHKの朝ドラ「虎と翼」の最終回。司法制度に興味があった。ノンフィクションの部分が多いこともあって毎朝筋を追っていた。

朝ドラ「虎と翼」最終回
     9/27/2024

「法とは何か」裁くためではなく、国民のためにある。

同じく金曜日の朝刊は冤罪の袴田事件に無罪判決を一面に報道している。静岡地裁の国井裁判長は捜査側の捏造や捜査手法を非難し、逮捕から58年の長きを要してようやく再審無罪にたどり着いたことを姉の袴田ひで子さんに真摯に詫びていた。

9/28/2024 東京新聞

その日の午後、自民党の次期総裁選挙ライブの様子を視聴した。3時25分頃、2回目の決戦投票で、奇跡のような石破茂さんの逆転勝利。感動し、一人でテレビに向かって拍手を送った。「刷新」から程遠かった今の政界に光がさしてきた。

一晩中お月見、中秋の名月と群雲

今年の中秋の名月、9月17日にお月見をした。

翌日が本当の十五夜満月らしい。
残暑の空気が夜中まで続き、湿気が多く、昔の秋風は吹いていない。

22:14、2024

群雲の流れが速く、月の見え方が刻々と変化する。

中秋の名月 22:15、2024
群雲の流れが速い 22:16、2024

やっと綺麗な、ほぼまんまるお月様の姿をとらえた。

名月です 23:31、2024

月影のせいなのか、夜中3時をまわっても入眠できない。
あきらめてベッドから起き出す。再びお月見を4時まで続けた。

室内から眺めた名月

 

夜明けが近い? 3:30頃

朝刊を配る音が聞こえてきた。

やる気と季節感

皆さん、9月になってまだまだ終わらない夏が続きますが、お元気でお過ごしですか。

私は学生の頃から秋が好きで、9月になると浮かんでくる、おなじみのフレーズ、「読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋」。今年はもう9月10日なのに、秋のエネルギーがやって来ない。

「読書の秋」?
ガレ作、マーガレット文ランプ

日本は春夏秋冬の四季があり、季節により一年の行事が決まってくる、退屈しない風土があった。最近は季節感が薄れ、生活の張りが薄い。

今は季節を感じる工夫を生活に取り入れる必要を感じる。
やはり手取り早いのは植物観察が良い。

室内の観葉植物を毎日眺めていると、成長が目に見えて早い。全体の形もメッセージを伝えているようだ。特にモンステラなどはわかりやすい。何を伝えようとしているのか、会話ができる気がする。
日々元気を頂いている。

モンステラのメッセージ
   9/10/2024

昼寝

あと1日で酷暑続きの8月も終わる。ここ一週間はノロノロ台風10号の進路が専門家でも読めず、日本全体が列島からの通過を願っている毎日だ。

雨の日、酷暑の日は外に出たくないので、ステイホーム時間が多くなる。気圧のせいか、気力低下、ダラダラと過ごす。昨日は午前から眠気に襲われ、2時間の仮寝、夕食後の睡魔でまた仮寝と、文字通り二度寝をした。

若い時は生活のリズムを考え、また、なぜか罪の意識のようなものがあり、昼寝の習慣はなかった。

今は我慢せずに、むしろ健康のため、美容のため、脳の働きを良くするため、体の不調には、運動よりも何よりも効果があると思う。

将来の生活を元気で過ごすために家で眠気を感じたら、健康第一、最優先で歓迎しよう。こんな生活が許される年齢になった。しみじみ。

エアコン不具合で困った話

残暑お見舞い申し上げます。

秋田県、にかほ市

8月5日から2泊で東北の夏祭りに出かけた。
3日間留守にして帰宅すると、部屋は熱がこもっている。エアコンをつけても送風だけで、夜じゅう33度から下がらない。

翌日木曜日の夕方、修理点検担当者がやってきた。冷却用フロンガスが漏れて、なくなっているらしい。取りあえず、ガスを補充して、劣化している部品を発注してくれた。次の作業は最短で3日後の日曜日の午前中。

ところが金曜日の夜中3時、浅い眠りの中、けたたましく「ガスが漏れていませんか?」と女性が大声で繰り返しアナウンスしている。飛び起きて、まずはコンセントを抜き、24時間対応の東京ガスに電話した。

夜中なのに20分程度して2人の調査員がやってきた。ガス漏れでも人体に影響がないと言われているフロンガスがキッチンや外の廊下まで流れていたそうだ。

エアコンがないとこの時期、何もできない。睡眠や体力が奪われるだけだ。室内でも服は木綿のちぢみ織り一枚で過ごしたい。日曜日まで2晩をどう過ごすか?

熱中症の危険が考えられる。駅近のビジネスホテルで睡眠を取ることにした。お盆休み前の金曜日、1泊だけ確保した。この選択は良かった。ぐっすり8時間の睡眠を確保でき、エネルギーも補給できた。土曜日の夜は薬局で大きめのアイスノンを購入し、枕にした。昔に比べてソフトタッチでゆるやかに冷却してくれる優れものだった。

白鬚神社、琵琶湖

それにしても「沸騰する地球」を感じる今年の夏、徐々に私たちの生活を変えていく気配。脳や眼球なども長時間、熱にさらされないよう気をつけねばならない。

さようなら、私の城マンション時代

終活の一環として、約40年間多目的に使っていたマンションを手放す準備をしている。

近くの公園で散歩中の父
マンションオーナー

30歳になった頃、姉と二人で実家を出て住居用に使った。二人共、会社員時代でのんびり過ごせたのは週末くらい、あっという間に10年は過ぎた。そしてある日、姉はあっという間に結婚して出て行った。

32年前の夏休み、1992年8月
よく遊びに来た姪たち、いつも飾っていたマティスの絵

その後は40歳近くで私は自由業になり、初めての一人暮らしのスタート。ホームパーティをしたり、小中学生を対象に英語教室を開いて劇の練習もした。姉の子供達がよく遊びに来たり、泊まったりの数年間。時間が自由になるライフスタイルだった。幼い子供達と遊び、よく出かけた。本の出版や海外旅行も自由に計画して実行できた。

英語教室、6/25/1994

46歳で再就職し、また平日は忙しい会社員生活に戻った。週末のんびりと窓からの空や街を臨みながら、心地よい風を楽しむ一人時間。あっという間の10年間。

父親を見送り、続いて母親の介護が始まる。近くのバリアフリーにリフォームした別マンションで母と同居の10数年間。私の城マンションは介護生活からしばし離れてほっとする憩いの場になった。その間、かねてから興味のあった外国の友人をホームステイに迎える企画も立てた。1週間ではあったがこのマンションを利用して実現できた。

2022年12月25日 🎄🧑‍🎄

母を見送り、愛着のある私の城マンションに姉の娘たち二人がやって来た。歴史は繰り返す? このマンションで繰り広げる彼女たちの生活は3年半になり、思い出も多いだろう。

こうして私の城マンション40年の時代が、あっと言う間に過ぎ去った。

6月の野毛山動物園

6月9日、日曜日、動物園の非日常の動物を見たくなり、桜木町から近い野毛山に行ってきた。

前回は2023年お正月に訪ねたが、動物たちはほとんど小屋に入り、亀とコンドルくらいだった。

今回は野毛山では初めての動物たちに会えた。

ラージャー. オス. 6/9/2024

横浜ズーラシア生まれの16才のラージャー。「人間大好きだった?きらいなのは大声!!」「食いしん坊、おっちょこちょい」と紹介されていた。

4時30分、閉館間際、寝そべっていたラージャーはゆっくりと左に、右にと歩き始め、一声ガォ〰︎と吠えていた。バイバイの意味だろうか。

アビシニア コロブス
   6/9/2024
6\9\2024

長い白い尻尾と精悍なヘアスタイルが目を惹くアビシニア・コロブス。コロブスの語源はギリシャ語の「欠落した、切断された」の意味を持つそうで、親指がほとんどない手を持つ種類。

小型の猿たちの猿山は他にもいくつかあった。全員静かに木の上で休んでいるかと思いきや、全員一斉に大声をあげるのには驚かされた。日曜日は6月9日、ロックの日。

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