紫陽花見事:6月14日 @ YEG

前回の横浜イングリッシュガーデンの紫陽花フェスティバルから2週間。
もっと咲きそろい、色も変化しているにちがいない。
6月14日土曜日、再び小雨がぱらつく中、姉と来園。

6/14/2025
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説明する必要もない。只々美しく咲き誇っていた。

ミロ展:東京都美術館

「カタツムリの燐光の跡に導かれた夜の人物たち」
  1940、水彩、グアッシュ

6月4日平日曇り、この日は上野の森の都美術館を姉と姪三人でブラブラ美術鑑賞。

はじめに最終日の「手工芸作品展」の会場を訪ねた。見ごたえがある細かい作業を要する作品群でびっくりの連続だった。

よみうり文化賞入選
「朝の散歩」 田澤恵子

シャドウボックスという飛び出す絵本のようなカテゴリー。部分的に立体スリーデイになっている。

いちばんの印象に残った作品が「朝の散歩」。水道蛇口から流れる水も立体になっていた。

 

giant hornbillに餌を与えるミロ、ロンドン動物園

ミロはスペインのバルセロナ出身。1893〜1983、90歳で他界した。子供の頃、農場で遊んだ生き物たちの記憶が作品に影響している。後にパリに住み、シュルレアリストのグループと交流を持つ。

太陽の前の人物、1968

1968年、「太陽の前の人物」
ミロの造形言語の集大成のひとつ。日本の禅僧仙厓が丸、三角、四角で宇宙を表現した作品とも関連がある。黒色だけ使った日本の書道にも影響された作品もあった。

逃避する少女 1967
バルセロナ庭園

上の作品は会場で販売の子供向け絵本「Miro’s
magic animals」に掲載されていた。

足の大きな農場の女は、しっかりと大地に足を着き、空高くジャンプできそうだ。猫は暖かいストーブのそばがお気に入りで動かないのだろう。

「恋人たちに未知の世界を明かす美しい鳥」 1941

今回ネット検索で懐かしいミロの作品と再会した。
以前住んでいたマンションに飾っていた上のミロの作品。

幼かった姪が「ライオンさんのお化け、見たい」と気に入っていた。30年以上前のことを思い出した。

色とりどりのアジサイの季節

YEG通信のアジサイフェスティバルの記事を見た。

「色の変化が楽しめるアジサイ、何度でも足を運んで季節の移り変わりを感じて下さい」

このメッセージに誘われて、日曜日の夕方、一回目の開花状況を見に行った。

6/1/2025
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6/1/202

俳句遊び

最近議論する機会が何回かあり、論客は話が長かった。
そのストレスからか、短い五七五の自由律俳句の創作を思い立った。第一句目がその時の句だ。俳句は全くの初心者だが、自己流なのが楽しい。

① 彼を立て 風向き変わる たのしさよ

②   ジローラモ 米を刈り入れ 楽しむ日本

③   上野にて 風に吹かれて リセットし

④   振り返り ほどほどの道 このうえなし

⑤   いわないよ 別れのことば ありがとう

四番目、五番目の句は、今週母の七回忌を迎え、当人を代弁して詠んでみた。

5/25/2022 H.Tanaka

第三番目の句は知り合いの画家の展覧会鑑賞後、この句をメールで送ったら、思いがけず返信に俳句があった。

ー 上野にて なつかしき友 青葉映ゆ

母の日の横浜イングリッシュガーデン

5月11日、朝から穏やかな快晴でそよ風少々。
パーフェクト。混雑していても満開のバラと香りが待っている。いざ出かけよう。

5/11/2025 ①
5/11/2025 ②
5/11/2025 ③

今年はフリルの多い八重咲の品種が目についた。
庭園全体の計算されたセンスの良い色取りも広がり、ブーケの花束に包まれているようだ。

来園者があふれていた陽射しの中、友人同士、家族連れ、カップルなど驚嘆の声をあげ、楽しそうに過ごしていた。
一人で来場している私も思わずその場で友人等にライヴ発信した。

5/11/2025 ④
5/11/2025 ⑤
5/11/2025 ⑥

帰り道の途中、横浜駅東西通路の花屋の前で長蛇の列。男女を問わず、若者たちが母の日のギフト用に花を求めて並んでいる。

近頃、花を愛でる人が増えているよう。
小さな平和を感じる。

歌舞伎を描く(後期)@静嘉堂文庫美術館

前期展示を観て、2月26日に再びはっきりした明治の色彩、粋な錦絵を観たくなった。

以下は特に好きな錦絵7点を選んでみた。

ろうけつ染めのようなウサギ柄
豊原国周

 

役者9名が刺青を見せて競い合う(部分)・彫物絵が十八番の国周

 

白波八景・国周

 

白波八景、無縁寺の晩鐘、包丁の刃に板ぼかしがよくわかる、国周

 

七福神潮干狩り(部分)、喜多川歌麿
  版元:蔦屋重三郎

 

鞠に戯れる猫と蝶、国周

 

音聞淺間幻燈画、江戸時代・天明3年の浅間山噴火に取材した悲恋物語

 

長編名作「ブルータリスト」とアメリカ

3月1日土曜日、何かに急かされるように夜の部に予約、3時間を越える映画を鑑賞した。充実した時間を与えられ、余韻の残る作品に出会えた。

3月3日月曜日の午前中、NHKテレビでアカデミー賞受賞式のライヴ放送をしていた。そこで3部門をブルータリストが獲得した。主演男優賞のエンドリアン・ブロディのスピーチも偶然聴くことができた。彼は戦争と平和について言及し、「皆が笑顔で居られるように」と祈りのようにスピーチを締めくくった。

3月1日の夜のニュースから、アメリカ大統領官邸で行われた、ゼレンスキー大統領、トランプ大統領とバンス副大統領が世界中を仰天させた、討論場面が繰り返し報道された。富める者が弱い立場の者を問答無用に近いかたちで、討論を繰り広げた。アメリカのリーダー等は感謝の言葉を言えと、繰り返し要求していた。映画の中の富豪名士のハリソンとブタペストから移民して来たユダヤ人建築家のラースローが思い出された。

午前と午後の5時に光が入るように設計された天井の十字架

ラースローが自分の報酬まで投げ出して、必死に守った高い天井と細い複数の小部屋。彼が過ごした強制収容所と同じ面積だった。4つの塔はその地の火葬場を想起させる目的だ。

彼が建てた未完成のペンシルベニア州のコミュニティセンタは、虐殺されたユダヤ人の魂を慰さめるメモリアル建築でもあるのだろう。
そして同時に強制収容所の苦しみの部屋で過ごし、国のリーダーに自分の芸術を否定されたラースローにとって、空から注がれる十字の光は彼の堅い信仰の表現だと受け取った。

歌舞伎を描く(前期)@ 静嘉堂文庫美術館

2月21日、二重橋近くの明治生命館1階の美術館を訪ねた。

岩崎彌之助、秘蔵の歌舞伎を描く生誕190年の豊原国周と歌川国貞の浮世絵129点。

今回、個人的な重要ワードは、「五代目尾上菊五郎」だ。

尾上菊五郎、豊原国周、大首絵
尾上梅幸、国周作
歌川豊国、曽我兄弟の仇討ち
大磯海水浴場の尾上菊五郎、別荘近く、国周作

五代目尾上菊五郎は以前サントリー美術館でも出会った。
魅力的な長い顔立ちで大首絵ですぐにわかる個性。

五代目尾上菊五郎の写真
スクショより

検索中に菊五郎の死絵がヒットした。菩提寺、戒名も記されている。

尾上菊五郎
明治36年2月16日没 61才

宮脇綾子の芸術 @ 東京ステーションギャラリー

 

2月12日水曜日、東京駅丸の内北口改札を出てすぐ2階にあるギャラリーを訪ねた。アップリケの大家、期待通りの楽しい作品が多数並んでおり見応えがあった。

スケッチブックや「はりえ日記」も展示されている。墨の細字で書かれている、その書体はいつまでも眺めていたい芸術的で美しい文字だった。

生誕120年、1905年から1995年の90年、植物、野菜、魚などの食物を存分に細かく観察し、みな違う形に気づいて感動した様子が、見る側にも新鮮に映った。

  「神が創造したものは一つとして同じものはありません」

 

入場チケットの図柄
「さしみをとった後のカレイ」1970
芽の出たさつまいも 1987

豊田市美術館で製作された美濃焼マグネットを記念に購入した。同美術館には夫である洋画家の宮脇晴の作品と同様、多くの作品が寄贈されているそうだ。

「切ったタマネギ」1965    美濃焼マグネット

 

注:会場は撮影禁止。写真は印刷物、ギフトから引用。

鳥展 @ 国立科学博物館

 

ヘスペロルニス、化石骨格
 8300万年前の海鳥
コマダラキーウィ
ヒオドシジュケイ、キジ科
 ヒマラヤ山脈
ケツアール、グアテマラ国鳥   世界一美しい鳥として知られる
チゴ ハヤブサ
キンパラ 金腹
ミドリサンジャク
Green Jay

大自然に羽ばたく鳥たち。
神様の造形物、落ち着いたトーン、
あでやかな色彩が会場を埋め尽し、
圧倒された。

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