開創1150年記念特別展を上野東博に訪ねた。
嵯峨天皇が離宮・嵯峨院を造営、後に内親王の願いにより大覚寺に改められた。
狩野山楽らの障壁画や名刀、五大明王像など大きいサイズの宝物は写真でその迫力を伝えられない。板画、襖絵を部分写真で来館記念とする。

渡辺始興、江戸時代

紅梅の間の東面4枚と西面4枚を飾る襖絵の一部。春真っ先に芽吹く柳と夫婦仲良く子育てする燕。

これまで体験したこと、今の生活を、ちさと姿の見えないタモツさんが語った言葉をつづります。
開創1150年記念特別展を上野東博に訪ねた。
嵯峨天皇が離宮・嵯峨院を造営、後に内親王の願いにより大覚寺に改められた。
狩野山楽らの障壁画や名刀、五大明王像など大きいサイズの宝物は写真でその迫力を伝えられない。板画、襖絵を部分写真で来館記念とする。
紅梅の間の東面4枚と西面4枚を飾る襖絵の一部。春真っ先に芽吹く柳と夫婦仲良く子育てする燕。
前期展示を観て、2月26日に再びはっきりした明治の色彩、粋な錦絵を観たくなった。
以下は特に好きな錦絵7点を選んでみた。
3月1日土曜日、何かに急かされるように夜の部に予約、3時間を越える映画を鑑賞した。充実した時間を与えられ、余韻の残る作品に出会えた。
3月3日月曜日の午前中、NHKテレビでアカデミー賞受賞式のライヴ放送をしていた。そこで3部門をブルータリストが獲得した。主演男優賞のエンドリアン・ブロディのスピーチも偶然聴くことができた。彼は戦争と平和について言及し、「皆が笑顔で居られるように」と祈りのようにスピーチを締めくくった。
3月1日の夜のニュースから、アメリカ大統領官邸で行われた、ゼレンスキー大統領、トランプ大統領とバンス副大統領が世界中を仰天させた、討論場面が繰り返し報道された。富める者が弱い立場の者を問答無用に近いかたちで、討論を繰り広げた。アメリカのリーダー等は感謝の言葉を言えと、繰り返し要求していた。映画の中の富豪名士のハリソンとブタペストから移民して来たユダヤ人建築家のラースローが思い出された。
ラースローが自分の報酬まで投げ出して、必死に守った高い天井と細い複数の小部屋。彼が過ごした強制収容所と同じ面積だった。4つの塔はその地の火葬場を想起させる目的だ。
彼が建てた未完成のペンシルベニア州のコミュニティセンタは、虐殺されたユダヤ人の魂を慰さめるメモリアル建築でもあるのだろう。
そして同時に強制収容所の苦しみの部屋で過ごし、国のリーダーに自分の芸術を否定されたラースローにとって、空から注がれる十字の光は彼の堅い信仰の表現だと受け取った。
2月21日、二重橋近くの明治生命館1階の美術館を訪ねた。
岩崎彌之助、秘蔵の歌舞伎を描く生誕190年の豊原国周と歌川国貞の浮世絵129点。
今回、個人的な重要ワードは、「五代目尾上菊五郎」だ。
五代目尾上菊五郎は以前サントリー美術館でも出会った。
魅力的な長い顔立ちで大首絵ですぐにわかる個性。
検索中に菊五郎の死絵がヒットした。菩提寺、戒名も記されている。
2月12日水曜日、東京駅丸の内北口改札を出てすぐ2階にあるギャラリーを訪ねた。アップリケの大家、期待通りの楽しい作品が多数並んでおり見応えがあった。
スケッチブックや「はりえ日記」も展示されている。墨の細字で書かれている、その書体はいつまでも眺めていたい芸術的で美しい文字だった。
生誕120年、1905年から1995年の90年、植物、野菜、魚などの食物を存分に細かく観察し、みな違う形に気づいて感動した様子が、見る側にも新鮮に映った。
「神が創造したものは一つとして同じものはありません」
豊田市美術館で製作された美濃焼マグネットを記念に購入した。同美術館には夫である洋画家の宮脇晴の作品と同様、多くの作品が寄贈されているそうだ。
注:会場は撮影禁止。写真は印刷物、ギフトから引用。
大自然に羽ばたく鳥たち。
神様の造形物、落ち着いたトーン、
あでやかな色彩が会場を埋め尽し、
圧倒された。
2月6日、「インストレーション」というジャンルの現代アート展を訪ねた。
鉄の素材を駆使する彫刻家の青木野枝さんとベネチアと京都のニ拠点で活動を続けるガラス作家の三嶋りつ惠さんの二人展覧会だ。
光の場 Hall of light, 2019
電子機器の設置で良く使われる「インストール」の名詞形が「インストレーション」。
旧朝香邸内にインストール(設置)された重量感のある大型作品を同じ空間の中で体験した。
姪の初めてのフレスコ画作品がメールで送られて来た。
翌日の新聞朝刊の横浜版にフレスコ展の記事を見つけ、早速ギャラリーを訪ねた。
この猫はしっぽが立体になっている!
フレスコ絵画は砂と消石灰の結晶化を利用してレリーフにもなる。イタリアから始まった世界最古の技法らしい。
作品の大胆なデザインも目を惹いた。作品名はドイツ語のおはよう〰︎のことだろうか。
会場中央に飾られた4作品、精密さはもちろん迫力ある構図と復古調で懐かしさを感じる色使いにしばし足を止めた。
今日は展覧会の初日で当作品作家の瑞慶覧かおりさんが絵画の前のベンチにおられ、フレスコ画の話、過去の作品集も見せて頂く。
知識乏しい私、丁寧な詳しい説明を拝聴でき、フレスコ画がいっきに身近な存在になった。日本では気候の関係もあり、普及活動をしているそうだ。
高輪に眠る英一蝶のお墓をたずねた。
1652年に京都で生まれ、1724年2月7日に73歳で世を去った。
生誕300年だ。
お寺は日蓮宗で、戒名は「英受院一蝶日意居士」
本堂横の左側の墓石には「北窓翁」の画号が使われていた。
風流人にして、変幻自在の人生を送り、三宅島で12年の島流し生活中にあっても家庭を築き、人生を謳歌し、人気絵師であった。
一蝶の江戸の風俗画をみると、楽しそうな庶民の生活風景、動物、植物も楽しげだ。
今年はまだ訪れたことがない三宅島にも行って、一蝶さんの名残りを探す散歩も予定表に入れよう。
昨今、台湾が話題になっている。2002年以来、2度目の台湾観光に出かけた。
12月18日から3泊で台中、高雄、台南は2階建ての観光バスで巡った。高鐵台南駅から台北駅は新幹線を利用して移動。
グループは15名と少人数で新しいバスにゆったりと乗車でき、ラッキーだった。街はクリスマスの賑わいだが、気候は穏やかだ。
盛りだくさんの旅だった。現地のベテランガイドの呉さんが効率よくまわってくれた。今回の旅行でベストは呉さんの現地事情の話や健康話だった。50年間の植民地時代、日本の事情、歴史の話も詳しく、知的刺激を受けた。
コロナ禍の後、台湾の人々は今を楽しもうという気風、そして何はさておいても健康の話題が多いらしい。活気があった。
料理や飲物は日本より、甘めで、糖分摂りすぎの傾向。飲み物を買う時は無糖を確認した方が良い。血管不全や肥満の問題がある。台湾人は外に出て活動したり、国内旅行したり、話好きの傾向。かたや日本人は高齢者は家滞在が多く、認知症が多いと説明していた。
国土は水不足でトイレの水圧が低い。ペーパーは流さず、ボックスの中へという習慣が日本と異なる。うっかり流さぬよう注意が必要だ。
ショッピングはラジウムが健康に良い台湾特産品の北投石と肥満防止と血液サラサラ効果のある年代物のプーアル茶を熱心に説明された。御多分に洩れず、両方をお土産に購入した。
北投石のアクセサリーをつけてから、すぐに睡眠の質が良くなったので、良い出会いだったと思う。