遅いランチを近くのホテルカフェで取った。大聖堂の周りはどこも混雑していたので、人気のない近くの路地に行った。客は誰もいないが、窓際の席から大聖堂の尖塔部がよく見える。ピザとスープを頼んだ。
目の前にローマ・ゲルマン博物館がある。食後はその隣に位置するルートヴィヒ美術館を訪ねた。現代美術のコレクションが多い。入場料は13ユーロで、荷物はホテルのようにクロークに預ける。撮影は自由だ。
中は広い。日本でこんなスペースの美術館はないだろう。作品ごとはかなり間をとっている。時間が限られているので、ピカソコレクションを中心に鑑賞した。今まで見たことのない絵画が多い。その他に、陶板や彫刻が個室コーナーに展示されていた。ここも初めて見る作品ばかりだ。土曜日の午後、鑑賞しているのは数人だ。ゆっくりできる場所だった。

「アルジェの女」
今、人気の高いモジリアーニの作品もあった。見覚えのある女性だ。帰国して絵葉書のファイルを見たら、同じ絵が入っていた。「アルジェリアの女」だ。本物に会えるとはすごく低い確率だ。1920年に若くしてこの世を去ったイタリア出身の画家。苦悩があったのだろうか。一目で見たら忘れない女性像を多く今の世に残した。