あるエッセイ本の中で、2017年制作のフランス映画「たかが世界の終わり」を知り、興味を持った。その後すぐに新聞の映画コーナーで2012年制作のアメリカ映画「チョコレートドーナツ」がグッドムービーと紹介されていた。
1週間のうちで2本の映画をレンタルしたが、奇しくも「性差別問題」と「家族」のふたつのテーマがあった。
両方ともレンタルで視聴した。シリアスなフランス映画の結末はモヤモヤすることが多いが、今回も。この映画の終わり方は見る人にインパクトを与えるのは確かだ。家族とは? 表面的に平穏無事で暮らす選択もできるが、引き金があって、礼儀も飛んで冷酷な扱いを受ける可能性もある。ホームはたやすく崩れることもある、それを選ぶのは家族だ。
「チョコレートドーナッツ」は実話。血のつながりはない風変わりな家族がいた。社会正義に燃えるゲイカップルはダウン症の少年を私たちの息子、スィートハートと呼び、愛溢れるホームを築いた。しかし理不尽にも他人がそれを壊すこともある。結末はハッピーエンディングではないが、観る人に崇高な香りを残す映画だった。「チョコレートドーナツ」は3回視聴した。
ボブディランの歌、I shall be released any day now (私は今日にでも解き放たれるだろう) から引用した Any day now が映画のタイトルだ。