2022年の暮れ

 

2023年、良き卯年を願い、
12月30日 モンステラを購入

12月30日、今年を振り返る。
ウクライナ戦争、国の赤字予算、膨らむ防衛費、国内のデジタル化の遅れ、円高不況、長引くマスク生活、、、
未解決の課題が多い環境の中で
モヤモヤ感を多くの人と分かち合っている。
予想外の出来事が多く、誰も先が読めない。

こういう時は頭を使うより、体力をつけようと思う。
来年はとにかく、地上を歩くことにした。
待ちきれず、この年末から目標を立てた。

調子が上がるとスピードを出すのもよさそうだ。
街歩きは趣味だが、今は体に集中し、歩くことが目的になってきた。
爽快、楽しい気分になるのが嬉しい。

由比ヶ浜の Takiya Art Museum

12月17日土曜日、思い立って鎌倉駅に近い美術館の魯山人展を訪ねた。日曜日までの開催だったが、思ったほど混雑していなかった。というより私一人だ。

天然木の棚や李朝ダンスの上にゆったりと展示してあり、自宅でくつろいでいるようだった。

Takiya Art Museum 玄関前

受付の横に一脚の椅子と机の上に一冊の古い雑誌「太陽」が置いてあり、魯山人の特集を組んである。多方面の有名人からのコメントや本人の言葉も多く、つい引き込まれて一時間を超える読書時間になった。ポッカリ空いた時間と空間の中で、ゆったりと魯山人の作品を眺めた。

美術館の中庭

生きるよろこび

 

翡翠ランと水仙

朝目覚めると、不思議と心が強くなっていた。
不安な気持ちがない。

病院で予約時間を過ぎて90分近く経った頃、
午前中の最後に呼ばれた

落ち着かない1週間ーー
楽しいことをして、とメールが来た
生検の抜糸のあと、医師は「良性でしたよ」と明るく告げた

帰り道、花屋に寄ると、2本の紫色の翡翠ランが目を惹いた
一つは母の写真の横に飾った
もう1本はその夜お祝いにきた姪に渡した

急に世の中に光がさし、新しい人生が広がった
また何でもない日常を楽しもう

映画「たかが世界の終わり」と「チョコレートドーナツ」

あるエッセイ本の中で、2017年制作のフランス映画「たかが世界の終わり」を知り、興味を持った。その後すぐに新聞の映画コーナーで2012年制作のアメリカ映画「チョコレートドーナツ」がグッドムービーと紹介されていた。

1週間のうちで2本の映画をレンタルしたが、奇しくも「性差別問題」と「家族」のふたつのテーマがあった。

両方ともレンタルで視聴した。シリアスなフランス映画の結末はモヤモヤすることが多いが、今回も。この映画の終わり方は見る人にインパクトを与えるのは確かだ。家族とは? 表面的に平穏無事で暮らす選択もできるが、引き金があって、礼儀も飛んで冷酷な扱いを受ける可能性もある。ホームはたやすく崩れることもある、それを選ぶのは家族だ。

「チョコレートドーナッツ」は実話。血のつながりはない風変わりな家族がいた。社会正義に燃えるゲイカップルはダウン症の少年を私たちの息子、スィートハートと呼び、愛溢れるホームを築いた。しかし理不尽にも他人がそれを壊すこともある。結末はハッピーエンディングではないが、観る人に崇高な香りを残す映画だった。「チョコレートドーナツ」は3回視聴した。

ボブディランの歌、I shall be released any day now (私は今日にでも解き放たれるだろう) から引用した Any day now が映画のタイトルだ。

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