ジュンの思い出

12月30日の朝、急に昔飼っていた猫の大往生の日を思い出した。

ヒーターの上のージュン

確か16歳を過ぎていた。だんだん食が細くなった。片方のまぶたも下がって見えにくそうだ。治療もできなかった。ペルシャ猫系の雑種。ロングヘアで毛の中の体は外見ではわかりづらい。その頃は持ち上げると羽根のように軽々として驚いた。

その日の午前中、ジュンは家の中の階段下に座っていた。もう体力がなく、ほとんど動き回ることが出来なかった。名前を呼ぶと、いつもと違って後ろに向く。何か隠しているのだろうか?

正面を見ると、痩せて細くなったせいか、首輪と体の間に前足が入り込んで動きが制限されていた。そんな姿を見られたくなかったのだ。急いで前足を降ろした。やはりジュンは精神が強い。プライドが高い。

その日の午後、ジュンの姿は消えていた。庭、床下、近所、どこを探してもいなかった。その頃は散歩などできるはずもない。

いつか「完全な死は空中へ消えてしまう」と本で読んだことがある。

テレビの上のジュン

京都の旅、北野天満宮(5)

夕方5時過ぎに北野天満宮に向かった。
947年、ご神託により、平安京の北西「天門」に位置する聖地北野に創建された。菅原道真公(天神様)をお祀りした全国天満宮の総本山だ。

北野天満宮への入り口
境内のかがり火

境内の紅葉苑は昔、紙漉き場であった紙屋川に沿った低い位置にある。ー水防のために築かれた土塁の御土居(おどい)は史跡として残っている。

北野天満宮、紅葉苑

京都の旅、永観堂禅林寺(4)

昨年隈研吾がデザインした木材を多く使ったエースホテルの見学を兼ねて昼食タイム。ホテル2階でタコスの軽食を頂いた。

隈研吾デザインのエースホテル

午後は永観堂禅林寺と北野天満宮の紅葉苑のライトアップを訪ねた。

永観堂、入り口近く
臥龍廊、龍の如くうねった階段

 

永観堂はみかえり阿弥陀、龍のように曲がってつくられた臥龍廊、回廊に迫る岩垣紅葉などで有名。参拝客も列をなしていた。

 

多宝塔と放生池、永観堂

京都の紅葉、くろ谷の金戒光明寺(3)

午前中、次に向かったのはくろ谷の金戒光明寺だ。
地元の知人、イチ推しの今回初めて耳にした浄土宗大本山。この旅の間でいちばん印象に残った。
紫雲山そばにあり、1175年に法然上人が最初の念仏道場を開かれた。

金戒光明寺、アプローチ
光明寺、山門

庭の散策中に楽しい発見がある。石の道に小さな花模様や亀を見つけた。池や橋や曲がくねった古道、背の低いススキも陽光の中で風にたなびいていた。

花や亀が埋め込まれた石畳。

光明寺、庭

京都の紅葉を求めて、泉涌寺 (2)

旅の2日目は、4箇所の寺院を巡ることにした。
朝一番に訪ねたのは、泉涌寺(せんにゅうじ)。

友人の家の菩提寺である鎌倉の覚園寺は、真言宗泉涌寺派のお寺だ。
今回、住職が時々訪ねるという同派の泉涌寺を参拝に行きたい。

泉涌寺大門前の広い道
泉涌水、今も湧き出る清水

9時過ぎにタクシーは到着、参拝者はこれから多くなるのだろう。
石砂利の参道の先にある静寂な門が私たちを迎えてくれた。

泉涌寺の門構え

泉涌寺で興味を惹かれたのは、歴代皇室のお位牌、御陵がある霊明殿(非公開)。火葬場も有しているそうだ。また、入り口近くに楊貴妃観音像が祭られてある。

元来は覚園寺とともに、北京系律の本拠地であり、道場であった。

たくさんの側面を持つ泉涌寺、また訪れたい寺院だ。

泉涌寺、御座所庭園

京都の紅葉を求めて (1)

京都の紅葉シーズンは憧れるが混雑は苦手。
今年は友人に誘われた。古希記念を祝って2泊3日の旅に出た。宿泊先は駅からタクシーで5分の東急ホテルだ。

初日の11月28日は日曜日だ。あえて混雑を避けて昼食後、京都国立博物館からスタートした。能楽から茶の湯、琳派の名品が展示されていた。

京都国立博物館、「考える人」

快晴で暖かい。通天橋からの紅葉が有名な東福寺をゆっくりと巡ることにした。

東福寺派、天得院、桔梗の寺
東福寺
東福寺 16:00頃
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