最終日10月30日の月曜日、気合いを入れて歩く予定が待っている。出発は7時30分。ホテルに帰る時間は20時。
午前中はサンピエトロ大聖堂とバチカン美術館を訪ねる。昼食後はコロッセオや凱旋門、古代遺跡周辺を歩く。
自由時間は夕方4時から7時までだが、この間に買い物や食事をするという過密スケジュールだ。
大勢の人が並んでいる中、ガイド付きの団体予約の私たちは荷物チェックも入場もスムーズで助かった。効率が良すぎるくらいに観光が進んだ。
サンピエトロ大聖堂はカトリック総本山、キリストの弟子ペテロが初代ローマ教皇になった。イエスから天国の鍵を受け取ったとみなしている。聖書の中でイエスはシモン・ペテロに次のように語った。
『私はあなたに天国の鍵を授けよう。そして、あなたが地上でつなぐことは、天でもつながれ、あなたが地上で解くことは天でも解かれるであろう』(マタイによる福音書16:19)
大聖堂の出口付近の床をふと見ると大きな鍵が置いてあった。大事なものを見つけた気がした。
天国への鍵を得るには何が必要だろうか。
地上に天国を実現するには、やはり争いを避け許し合うことだろうか、、と自分に語りかけながら大聖堂を後にした。