戦争しない世界を

5月20日土曜日の午後、横浜駅近くのかながわ県民センターで、開催された。
副題は「5月29日・横浜大空襲から78年」とあった。毎年5月に企画され、タウン誌で知った私は初めての参加だ。2時間30分の予定時間が3時間近くに延びたが、最後まで参加者は集中していた。充実した新しい見方を提起された。

特別企画 戦争しない世界を

始めに横浜市立日吉台中学校演劇部による朗読劇。
三重県出身の詩人、竹内浩三の「骨(コツ)のうたう」の詩を1、2年生の部員が脚本に従い、力強く、語りかける。聞きやすい声もさることながら、浩三の気持ちがストレートに伝わった熱演だった。浩三は23歳で戦地で亡くなった。

この後、お二人の講演が続いた。はじめは元山手中華学校教諭の符順和さん。印象に残った話は、1986年中華街の関帝廟が全焼した時、対立していた大陸と台湾の華僑が歩み寄ったこと。終わりのメッセージは、今横浜のノースドックに米軍の部隊が常時配置するようになった。私たちは、全体のために何ができるかを考えていく時代に生きている。

羽場久美子 2019年著書

最後の講師は青山学院大学名誉教授の羽場久美子さん。
キャリアが長く、国際政治の大家。多くの図表を使って、今ある国際関係、戦争を始めさせない必要性を講義して頂いた。母親が岡山で1945年の大空襲に遭い、父親は広島で被爆した。両親とも戦争被災者です、と紹介された。

世界情勢をわかりやすく、超特急で説明した。参加者へ強く伝えたいことは、東アジアの平和をいかに守るか。そのためには、中国、韓国、台湾などの近隣国と友好関係を築くためにお金を使う、憲法9条を守る、自治体の戦争反対の運動をさらに活発に発信していく。

沖縄、地方自治体を平和のハブにして、「東アジアの国連」を市民、自治体から発信しよう、という提案が熱意を持って語られた。

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