角島・元乃隅神社、山口の旅 ②

二日目、下関駅近くから車で海岸線の一般道を北上すること約2時間。非常に興味があった角島大橋と対面した。

曇り空でコバルトブルーの海は期待できない、とやや諦めていたが、岸辺付近の海底も見え、グリーンがかった青い海に出会えた。

角島大橋、1,780m
 開通 2000年

橋を渡り、明治時代から今に至る、現役の角島灯台に着いた。英国の灯台技師ブライトンが建てた外壁の御影石が美しい洋式灯台。内部もヨーロッパの教会の鐘撞きの塔を思い出させる。急な螺旋階段が123段続き、最後はハシゴのようにほぼ直角。手すりと天井から下がる太いロープを頼りに上がる。高齢者向きではない、今回体力を振りしぼり昇ったのは良い記念になった。

角島灯台、洋式総御影石造り
 1876年完成

橋の近くの「道の駅ほうほく」は海山の食品やお菓子の品揃えが多く、人気があるらしい。私は記念に缶入りの小さなビカクシダの植木を買った。

次の目的地は車で3、40分。日本海に面する元乃隅神社に到着した。この神社はユニークで、宗教法人には属していない個人所有の神社だ。地元の網元、岡本さんが1955年、夢のお告げで白い狐を祀った。最近アメリカのCNN放送局で「日本の最も美しい場所31選」に選ばれ、訪れる観光客が急増したそうだ。

元乃隅神社、鳥居内の狐像三体
元乃隅神社、長門市

新しい御影石の狐が三体神社で祀られ、そこでお参りしてから、123基の赤い鳥居をくぐって海岸に降りる。この石段や岩場を歩くのも体力を要する。帰り道は迷わず駐車場に通じる近道を選んだ。

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