いつかは訪ねたいと思っていた。琵琶湖と竹生島(ちくぶしま)。
4月5日のグループツアー3日目、長浜港からフェリーで島を目指した。乗船時間は30分。
前日は冷たい強風で一抹の心配があったが、この日は朝から快晴、風も波も穏やかだった。
着岸するとすぐに165の石段が続く。島全体は一枚岩の花崗岩だそうだ。階段を登りきると宝厳寺が迎えてくれる。本堂には大弁財天が祀られている。724年、聖武天皇の勅命を受け、行基が開眼した最古の弁財天だ。
国宝の唐門は大阪城極楽橋の遺構。
豊臣秀頼の命を受けてこの島に渡ってきた。建物は、美しく修復され飾り金具も絢爛豪華だ。正面に私の好きなウサギが3羽、横に連なって戯れている。
帰宅してから唐門前で撮った写真を改めて見ると、空が輝き、屋根から光が降り注いでいた。
長浜港への帰路のフェリーでは2階のデッキに出た。雪を山頂に残す山々を眺めながら、気分爽快だった。