6月11日、空路で徳島空港に着いた。
そこからバスで約1時間、山の上に大塚国際美術館がの建物が現れた。地上2階、地下3階の景観に配慮して建てられた、広大な陶板アートの美術館だ。
世界各地の名画が千点余り、実物大を陶板に転写されている。大塚グループが独自の割れない大きな陶板の技術、色を2万点近く開発した。
会社創始者が鳴門市の白砂からタイル製造をスタート、美術館完成に至ったのが1998年。初代館長、大塚正士氏の地元愛の結晶である。スケールが巨大で、展示会場を散策するだけでも4キロの導線があるそうだ。
展示は飽きないように工夫されている。まる1日は予定に入れたい場所だ。美術展と言うより、陶板アートの館だ。
巨大な壁画を見ながら進むと首が痛くなった。しかしモザイクは足元の床も美しかった
美しく物憂げなイタリアの15歳の農民。
当時完璧な造作から画家たちの間で人気のモデルだった。
エゴン・シーレ晩年の哀愁帯びる作品。彼の死後、同年11月に第一次世界大戦が終わり、名門ハプスブルグ家/オーストリア帝国が没落した。
スイスの国民的画家の作品があった。キリストと思われる少年と天使たち。上野で行われたホドラー展を思い出した。
ゲルニカは無差別爆撃を受けたスペイン、ゲルニカ市民の苦しみを描いた作品。現在オリジナルはマドリードの芸術センターにある。
スペインのフランコ将軍からバスク地方の攻撃依頼を受けたドイツ軍から空爆された。世界中から非難を受け、映画にもなった。