宮崎県日南海岸 ⑤

1月23日、旅の4日目の朝、ホテル出発は9時30分とゆっくりだ。
玄関には親近感を感じる横浜Fマリノスへの歓迎ボードがあった。

波状岩、内海

今日は宮崎県日南海岸のドライブ。午前中は海岸線を北上しながら、内海にある道の駅フェニックスから波状岩、遠く広がる太平洋を眺めた。

ランチタイム前に青島に到着し、風が強い中、周囲1.5キロの青島を散策した。隣接のボタニカルガーデンでは温室の中で種々の大型の熱帯植物が元気よく育っていた。旅の記念にそてつの苗を購入、育ててみることにした。

日南海岸のお土産、蘇鉄の苗木
青島の鬼の洗濯板、
海上にシェラトンホテルを望む

帰路は再び鹿児島空港に戻った。空港から近い河内源一郎商店で麹工場を見学し、旅の最後の午後はゆったりした行程で進んでいった。

鹿児島市内見学 ④

3日目の朝、鹿児島湾に昇る朝日を拝んだ。

指宿市湯の浜、
鹿児島湾(錦江湾)に昇る朝日

指宿市を後にして薩摩半島を北上し、午前中は鹿児島市内見物だ。まずは城山公園展望台に登り、白煙をたなびかせる桜島を4キロ手前から臨む。1914年の大噴火で元々島だった桜島は大隅半島とつながった。

鹿児島市城山公園展望台
火山と都市が共存する眺め

鹿児島県本土は約3万年前の巨大噴火で平均約60メートルの火山灰(シラス)で覆われ、水はけの良い台地となった。さつま芋などの畑作や牧畜に適している。

鹿児島市内公園の西郷像

ランチタイムは市内繁華街や公園を散策した。鹿児島の西郷どんは軍服姿だ。ご存じ上野の西郷さんは愛犬を連れた着物姿。上野の西郷隆盛像は、高村光雲の作品、今度ゆっくり鑑賞したくなった。

龍門滝、姶良市(あいらし)
高さ46m、幅43m
この日は通常水量の半分位?

午後は龍門滝を眺め、早めに宮崎市のシーガイヤリゾートに到着した。昔は新婚旅行のメッカ、今はプロスポーツ選手の定宿に利用されることも多い宮崎市のランドマーク。地上154メートルの広々とした室内外、ゆとりに驚く。

薩摩半島、南部の海岸線を巡る ③

昼食後、知覧を後にして、九州南部の枕崎市方面に向かう。

知覧にてランチ、
刺身はお茶でしゃぶしゃぶ、鹿児島の蕎麦

午後最初の訪問地は釜蓋神社。釜の蓋を数メートル頭に乗せて祈願するというユニークなお参りをする。近年スポーツ選手がよく訪れるそうだ。

釜蓋神社
スサノウノミコトを祀る
伊能忠敬絶讃の景勝地 昭和31年
開聞岳と池田湖、菜の花畑

次に「伊能忠敬先生絶讃の地」の石碑が建つ番所鼻自然公園、本州最南端の駅西大山、池田湖と海岸線をドライブ。宿泊地、鹿児島湾が目の前に広がる指宿市に到着した。

JR西大山駅
正面に開聞岳を望む

西大山駅では枕崎から指宿市へ向かう14時34分の列車がホームに入ってきた。その前は9時11分なので5時間20分の待ち時間。電車はめったに来ない。

知覧特攻平和会館 ②

2日目は、霧島から鹿児島空港を通過して、薩摩半島の南方面に向かう。午前中の訪問地は南九州市にある知覧特攻平和会館だ。

この記念館はかねてから、私の父親や職場の上司が驚きを持って感想を話していた。一度訪ねたかった場所だ。

知覧特攻平和会館
飛行機の形に刈った松、
戦争のない今

現在の日本の繁栄の陰には、終戦の1945年、戦況が険悪になる中、1036名の純粋な若い命が、沖縄戦で爆弾を積み、特攻出撃した歴史がある。10代終わりから多くの20代初めの若者らは純粋な精神を携え、生き抜き、海に散った。

零式戦闘機
陸軍練習機のプロペラ

展示物の両親、兄弟に宛てた筆書きのたくさんの手紙、遺書、遺品。達筆で書家がしたためるような書や文面を見ると、少年飛行兵や特別操縦見習士官らの姿や心がその場でよみがえる。少なくとも2時間くらいは滞在したかった。

鹿児島・宮崎への旅 ①

1月20日から3泊4日のグループツアーに参加した。
羽田空港での搭乗手続きを個人で行うのは初めてだ。勉強はもう始まった。
今回も南九州方面の修学旅行を期待している。

国宝、霧島神宮

鹿児島空港に降りて午後一で向かったのは朱塗りの霧島神宮、令和4年2月に国宝に指定された。社殿は540年高千穂峯近く背門丘(せとお)に建立された。その後の度々の噴火炎上で、今から五百年前に海抜五百メートルの現在の社地に御鎮座された。晴れた日には遠く桜島や開聞岳が眺められる。

ホテルの庭から、夕刻の霧島連山を望む

途中の車窓から、そして到着した宿泊地のアクティブリゾーツ霧島からも高千穂峯、新燃岳、韓国岳(カラクニダケ)の霧島連山がよく眺められた。岩の露天風呂では朱塗りの小さな鳥居から源泉が流れており、霧島に来た、と感じた。

みらい美術館、アルジー・ルソーの作品群

1月6日、高島町近くのこじんまりしたみらい美術館にぶらりと訪ねた。1時間もあれば十分に鑑賞できる。

今回の「超絶技巧ガラス展」のうち、多くがアルジー・ルソーの小作品の常夜燈や花器。そのデザインと色彩が楽しく気持ちが華やいだ。

ライオン、花器
鷹、ペン立て 1927年
トキ、葉巻入れ、1923年

彼はフランスのシャルトル出身。化学、物理学を学び、歯科技工士になるが、その後セーブル国立陶芸学校で学ぶ。作品を見ると彼のキャリアの反映に納得した。

パピルス、常夜燈 1924年
幾何学、常夜燈
葉、常夜燈 1923年

お正月の野毛山動物園

野毛山動物園入口、2023

1月3日も朝から日本晴れ、動物園に行き、生き物の元気な姿をカメラに納めたいと思い立つ。近場にある横浜市の入場フリーの子供向け動物園を訪ねた。

バタグールガメ、東南アジア
コンドル、原産地アンデス山脈
ヘンエリッタ(メス)
羽を広げると3m、体重10kg
1990年野毛山生まれ

大きな動物の柵は留守が多かったが、長寿の亀、勇ましいコンドルの元気な姿を撮ることができた。

ラクダの「つがる」さん
昭和57年来園〜 平成26年5月23日没

途中、ラクダの「つがるさん」の小さな像を見つけた。関節炎で前足が立たなくなっても元気で食欲旺盛だったそうだ。ラクダの寿命が25年と言われる中、なんと38歳で老衰で亡くなった。人気者で晩年は営業部長にも任命された。

2022年の暮れ

 

2023年、良き卯年を願い、
12月30日 モンステラを購入

12月30日、今年を振り返る。
ウクライナ戦争、国の赤字予算、膨らむ防衛費、国内のデジタル化の遅れ、円高不況、長引くマスク生活、、、
未解決の課題が多い環境の中で
モヤモヤ感を多くの人と分かち合っている。
予想外の出来事が多く、誰も先が読めない。

こういう時は頭を使うより、体力をつけようと思う。
来年はとにかく、地上を歩くことにした。
待ちきれず、この年末から目標を立てた。

調子が上がるとスピードを出すのもよさそうだ。
街歩きは趣味だが、今は体に集中し、歩くことが目的になってきた。
爽快、楽しい気分になるのが嬉しい。

由比ヶ浜の Takiya Art Museum

12月17日土曜日、思い立って鎌倉駅に近い美術館の魯山人展を訪ねた。日曜日までの開催だったが、思ったほど混雑していなかった。というより私一人だ。

天然木の棚や李朝ダンスの上にゆったりと展示してあり、自宅でくつろいでいるようだった。

Takiya Art Museum 玄関前

受付の横に一脚の椅子と机の上に一冊の古い雑誌「太陽」が置いてあり、魯山人の特集を組んである。多方面の有名人からのコメントや本人の言葉も多く、つい引き込まれて一時間を超える読書時間になった。ポッカリ空いた時間と空間の中で、ゆったりと魯山人の作品を眺めた。

美術館の中庭

生きるよろこび

 

翡翠ランと水仙

朝目覚めると、不思議と心が強くなっていた。
不安な気持ちがない。

病院で予約時間を過ぎて90分近く経った頃、
午前中の最後に呼ばれた

落ち着かない1週間ーー
楽しいことをして、とメールが来た
生検の抜糸のあと、医師は「良性でしたよ」と明るく告げた

帰り道、花屋に寄ると、2本の紫色の翡翠ランが目を惹いた
一つは母の写真の横に飾った
もう1本はその夜お祝いにきた姪に渡した

急に世の中に光がさし、新しい人生が広がった
また何でもない日常を楽しもう

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