2019年、令和改元を迎え、母が5月に安らかにこの世を去った。
91歳、病名はいくつかついていたが、老衰も大きな要因だ。
最後の数年間、同じ空間で生活を共にしていて私の一部ともなっていた。
母が他界したら、私はガックリして数年は生きる意欲、気力がなくなるだろう。
数年前から覚悟はしていた。
人の死は、自然界の中のサイクルだ、友人が言っていた。
ところが、息を引き取って、自宅でドライアイスに囲まれていた2日目の夜。
どこからかメッセージを受け取った。
お母さんはあの世には行っていないよ。
ちさの胸に入って行き、もう少しこの世を見ていよう。
ちさが旅立つまで待っています。一緒にいます。
やすらかさが心に入ってきた。そして寂しさが消えた。
母もこの世を楽しんでくれるだろう。
急に強くなった。二人分のエネルギー。どこに行っても孤独ではない。
家族葬で行ったお通夜、そして告別式は予想外の明るい進行だった。