先日元町の仲通りを歩いていたらショーウインドーのリュックサックが目についた。ハイキング用に軽そうでデザインも珍しい。
その店は海外の洋服と雑貨を扱っていた。金曜日の午後、客は私だけだったのでリュックサックを購入した後、服の試着が始まった。結局1時間半も滞在したのだが、その間の雑談で、興味深い話題が次々と出てきた。
オーナーの真理さんは2008年からビルの2階にジュエリーサロンを経営している。昨年コロナ渦の中、同じビル1階にブテックROSEMARIIを開店した。それは今もお元気な85歳になる母親や三人の叔母達の夢であったそうだ。四人姉妹は元町で長年、文化式の婦人服の仕立てを商売にしていた。
興味深かったのは祖父、曽祖父、共に明治大正昭和と元町厳島神社の神主をされていた話だ。私自身も神社仏閣巡りは好きで、元町神社も二度ほど訪れたことがある。「元町でジュエリーの店、洋服の店をオープンできたのは、神主だった祖父が導いてくれたのだろう」
真理さんはいつもそう感じてお参りしている。