フェルメールと17世紀オランダ絵画展

東京都美術館にて2月10日から開催されているオランダ絵画展。久しぶりの上野駅。公園口の道路はすっきり整備され、駅舎は焦げ茶色の格子にカバーされて和風になった。

窓辺で手紙を読む女
画中画の天使を加筆(修復後)

今回フェルメール「窓辺で手紙を読む女」の修復された絵画が話題。今回の修復により、大きな天使像の画中画が現れ、輝度も以前より全体に明るくなっている。老眼に嬉しい。

会場ではガブリエル・メツーの「レースを編む女」が印象に残った。今年冬購入したハーフコートと似たデザインなのが目を惹いた。

「レースを編む女」
 ガブリエル・メツー

帰宅して彼の作品を調べるとユーチューブの動画があった。しかも70点と多くの作品コレクションがあり、17世紀のオランダのファッション、食べ物、文化を楽しむことができた。38歳と若くして世を去っている。

フェルメールの作品はメツーよりずっと少なく、30数点が残されている。11人の子供を抱えて、無名のうちに生涯を閉じた。今回の作品の他に「真珠の耳飾りの少女」「牛乳を注ぐ女」などが有名だ。ミステリアスな女性と光と独特な色彩が記憶に残る。

ミッフィ✖️フェルメール
「牛乳を注ぐミッフィ」

 

 

鎌倉長谷寺

1月26日水曜日の午後、相模湾を展望できる長谷寺を訪れた。

芳しい蠟梅、長谷寺

数年前、アジサイが満開の頃以来。オミクロン急増のせいか、参拝者はまばらだった。四季の花々を楽しめるお寺、入り口に今の見頃は、「蝋梅、紅梅、白梅、水仙、福寿草」と案内板が出ている。

蠟梅に顔を近づけると、甘いうっとりする香りを楽しめる。地面に点在する福寿草はすぐに目に入ってくる。

福寿草

池には美しい模様の錦鯉が数匹つながっていた。寒さのせいか静止したままだ。

長谷寺、錦鯉

ご本尊の十一面観世音菩薩像の縁起。
721年、「大和長谷寺」を開山した徳道上人の本願によりニ体の観音像が楠の霊木から彫られた。そのうち一体は開眼供養した行基菩薩によって海に奉じられた。その後、736年、相模国の長井浦の洋上に忽然と顕れた。大和長谷寺の開基藤原房前(ふささき)によりこの尊像は「鎌倉長谷寺」へ遷座されたと伝わる。
(註:長谷寺参拝者用パンフレットより)

観音堂に向かって左手に海光庵という茶屋がある。お茶とみたらし団子を頂きながら、短く揃えた竹藪の後ろに広がる海を眺めた。外は寒かったが、店内は暖房が心地よく効いていた。

海光庵のお土産、瓦煎餅

2022年初詣、日向薬師と阿夫利神社

新年は伊勢原市のひなびた七沢温泉に2日ほど投宿した。ロビーに昭和初期の漫画家、のらくろシリーズの田河水泡の作品集や絵が飾られている。一時期常宿にしていたそうだ。手塚治虫のまえがきを見つけた。

玉川館、ロビー
日向薬師、2022年の絵馬

元旦は日向薬師が祀られている宝城坊で初詣。日向山は丹沢地の東端、大山から続く400メートルの山だ。その山麓にある、1300年前に僧・行基により開創された薬師寺。平安時代、鎌倉時代、江戸時代の薬師如来像が安置されているのは注目したい。

日向薬師のご本尊と日光月光菩薩、木造のなた彫り、平安時代

正月2日目は大山1252メートルの中腹に建立された神仏混合の阿夫利神社。長い石段が続く参道を上るとケーブルカー乗り場に着く。急な山の中腹に駅があり、山頂を目指すにはさらに急勾配の石段を90分徒歩で登る。ミシュラン2つ星の展望が開けているそうだ。魅力的だが今回は本堂のお詣りだけにした。山の登頂達成を含む大山詣りは今年の目標のひとつにしよう。

大山中腹のケーブルカー駅付近
2022年正月の御朱印

京都の旅、北野天満宮(5)

夕方5時過ぎに北野天満宮に向かった。
947年、ご神託により、平安京の北西「天門」に位置する聖地北野に創建された。菅原道真公(天神様)をお祀りした全国天満宮の総本山だ。

北野天満宮への入り口
境内のかがり火

境内の紅葉苑は昔、紙漉き場であった紙屋川に沿った低い位置にある。ー水防のために築かれた土塁の御土居(おどい)は史跡として残っている。

北野天満宮、紅葉苑

京都の旅、永観堂禅林寺(4)

昨年隈研吾がデザインした木材を多く使ったエースホテルの見学を兼ねて昼食タイム。ホテル2階でタコスの軽食を頂いた。

隈研吾デザインのエースホテル

午後は永観堂禅林寺と北野天満宮の紅葉苑のライトアップを訪ねた。

永観堂、入り口近く
臥龍廊、龍の如くうねった階段

 

永観堂はみかえり阿弥陀、龍のように曲がってつくられた臥龍廊、回廊に迫る岩垣紅葉などで有名。参拝客も列をなしていた。

 

多宝塔と放生池、永観堂

京都の紅葉、くろ谷の金戒光明寺(3)

午前中、次に向かったのはくろ谷の金戒光明寺だ。
地元の知人、イチ推しの今回初めて耳にした浄土宗大本山。この旅の間でいちばん印象に残った。
紫雲山そばにあり、1175年に法然上人が最初の念仏道場を開かれた。

金戒光明寺、アプローチ
光明寺、山門

庭の散策中に楽しい発見がある。石の道に小さな花模様や亀を見つけた。池や橋や曲がくねった古道、背の低いススキも陽光の中で風にたなびいていた。

花や亀が埋め込まれた石畳。

光明寺、庭

京都の紅葉を求めて、泉涌寺 (2)

旅の2日目は、4箇所の寺院を巡ることにした。
朝一番に訪ねたのは、泉涌寺(せんにゅうじ)。

友人の家の菩提寺である鎌倉の覚園寺は、真言宗泉涌寺派のお寺だ。
今回、住職が時々訪ねるという同派の泉涌寺を参拝に行きたい。

泉涌寺大門前の広い道
泉涌水、今も湧き出る清水

9時過ぎにタクシーは到着、参拝者はこれから多くなるのだろう。
石砂利の参道の先にある静寂な門が私たちを迎えてくれた。

泉涌寺の門構え

泉涌寺で興味を惹かれたのは、歴代皇室のお位牌、御陵がある霊明殿(非公開)。火葬場も有しているそうだ。また、入り口近くに楊貴妃観音像が祭られてある。

元来は覚園寺とともに、北京系律の本拠地であり、道場であった。

たくさんの側面を持つ泉涌寺、また訪れたい寺院だ。

泉涌寺、御座所庭園

京都の紅葉を求めて (1)

京都の紅葉シーズンは憧れるが混雑は苦手。
今年は友人に誘われた。古希記念を祝って2泊3日の旅に出た。宿泊先は駅からタクシーで5分の東急ホテルだ。

初日の11月28日は日曜日だ。あえて混雑を避けて昼食後、京都国立博物館からスタートした。能楽から茶の湯、琳派の名品が展示されていた。

京都国立博物館、「考える人」

快晴で暖かい。通天橋からの紅葉が有名な東福寺をゆっくりと巡ることにした。

東福寺派、天得院、桔梗の寺
東福寺
東福寺 16:00頃

皇居東御苑、園内の散策

地下鉄の竹橋駅、丸紅ギャラリーに寄ったあと、皇居お堀端を歩いていると、急に平川門が現れた。

庭が呼んでいる。皇居内を散歩することにした。護衛さんが手荷物を調べた。園内は無料だ。

伐採、剪定のトラックが駐車して木々の手入れ作業中。
力強い1本の松に目を奪われた。初めは地面にほぼ平行に伸び、それから空に向かって直角に高く育っている。留まる力が凄い。

屈強な松

大芝生は2年前の令和元年11月、天皇陛下の御即位後の大嘗祭が執り行われた芝生地だ。右に天守台の石垣が見える。

大芝生
紅葉のいちシーン、11月10日

大手門付近の大きな石垣は威厳を保ち、圧倒される。石の色彩も形も美しい。

大手門近く、同心番所
東京駅丸の内オアゾビル前
身長3メートル、燃青銅の大熊

南青山の根津美術館

急な予定キャンセルがあり、一日空いた。
スマホの中のおでかけファイルをチェックして、表参道駅近くの根津美術館を訪ねることにした。予約が必要で当日午後2時の枠で取れた。

11月3日からの「鈴木其一・夏秋渓流図屏風」特別展。酒井抱一の高弟子で両画家の作品には即、心が癒される。線がはっきりして現代的デザイン性。霊性の高さが伝わってくる。

夏秋渓流図屏風、鈴木其一
 右側部分 絵葉書より掲載
夏秋渓流図、左側、鈴木其一

ゆったりした展示方法で仏像や中国古美術、書画の展示数は多すぎず丁寧に鑑賞した。

如来立像(白大理石)
 中国北斉時代、6世紀

根津美術館は東洋美術品7400点を収蔵し、広大な庭には茶室や石の置物を楽しみながら散策できるコースがある。

広大な庭を見晴らす庭のカフェ
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