マザーレイク琵琶湖

琵琶湖は約440万年前、現在の三重県から流れてきたと言われている。世界で三番目に古い「古代湖」だそうだ。固有種を多く持つ。

湖に流入する水は460本の周辺の川から入る。一方出て行く流れは、瀬田川、宇治川から、淀川、桂川に続き、大阪湾へと流れ出る。貯水量は黒部ダムの130倍、降水量によって瀬田川洗堰で調整、治水されている。

白鬚神社、彦根城の対岸

湖上に浮かぶ白鬚神社の大鳥居。近江最古の大社だ。延命長寿、長生きの神様で、祭神は猿田彦命。豊臣秀頼が片桐且元を奉行として造営した。対岸は彦根市で彦根城と見合っている位置だ。

長浜港近辺
びわ湖大橋と白浜、
  米プラザから眺める

面積は東京23区が丸ごと入るくらいの大きさ、670平方キロメートル、周囲は235キロメートル。東京から名古屋までの距離で、一周のサイクリングは1泊2日はかかるらしい。

次回は県立琵琶湖博物館も訪ねてみたい。

国宝彦根城天守

国宝彦根城天守

4月3日、小雨が降っていたが、春休み、日曜日とあって天守閣の内部見学は30分待ちだ。60度傾斜の階段はかなりきつかった。

ガイドさんの説明で、印象的だったのは、全体は三層の屋根、その中で屋根の数は18、花頭窓も18だそうだ。この窓は、本来寺院建築に使われる窓で曲線が美しい。

国宝天守は、他に姫路、松本、犬山、松江の4ヶ所にある。

 

玄宮楽々園と遠景の彦根城

多くの観光客を避け、城内部見学のあとはすぐに広々とした国名勝の玄宮園に向かった。江戸時代1677年に築造された広大な自然豊かな、回遊式庭園。

近江八幡市、日牟禮八幡宮

近江八幡の城下町は、商人町として発展し、近江商人を育てた。日牟禮八幡宮は湖国の地、そして近江商人の守護神として、広く崇敬されている。

比叡山延暦寺

4月4日も朝から快晴、坂本駅からケーブルに乗って、比叡山延暦寺を目指した。坂本ケーブルカーは昭和2年開業、日本最長約2キロのレールを11分で移動する。大正時代の駅舎、多くの橋、長いトンネルが楽しめる。

琵琶湖の朝、8時、
Pホテルからの眺め

比叡山延暦寺は日本仏教の総合大学、新しい諸宗派の高僧が学んだ五山の一つだ。延暦寺は比叡山に建つ百近い寺の総称。

延暦寺駅から根本中堂へ続く道
平成の万拝堂、本尊千手観音像
大数珠を左へ回して平和祈願

この日はガイドさんも初めてという「延暦寺御修法(みしほ)大法」の初日、4月4日で、特別の旗が根本中堂の入り口になびいていた。延暦寺の年中行事で最も重要な法儀で7日間続く。

根本中堂に幕で仕切った内道場を設け、天皇陛下の御衣を奉安する。祈願は、玉体安穏、国土安穏、自然災害の被災者の安寧と地域繁栄のために行われる。17名の碩徳高僧によって奉修される。

延暦寺の大講堂

大事な延暦寺御修法(みしほ)の初日に参拝させて頂いた。

伝教大師最澄、
788年に根本中堂を創建

竹生島神社、琵琶湖の湖上の聖地

いつかは訪ねたいと思っていた。琵琶湖と竹生島(ちくぶしま)。
4月5日のグループツアー3日目、長浜港からフェリーで島を目指した。乗船時間は30分。

波穏やか、琵琶湖北の竹生島

前日は冷たい強風で一抹の心配があったが、この日は朝から快晴、風も波も穏やかだった。

竹生島神社、石の鳥居

着岸するとすぐに165の石段が続く。島全体は一枚岩の花崗岩だそうだ。階段を登りきると宝厳寺が迎えてくれる。本堂には大弁財天が祀られている。724年、聖武天皇の勅命を受け、行基が開眼した最古の弁財天だ。

宝厳寺、日本最古の大弁財天

国宝の唐門は大阪城極楽橋の遺構。
豊臣秀頼の命を受けてこの島に渡ってきた。建物は、美しく修復され飾り金具も絢爛豪華だ。正面に私の好きなウサギが3羽、横に連なって戯れている。

帰宅してから唐門前で撮った写真を改めて見ると、空が輝き、屋根から光が降り注いでいた。

国宝唐門と光

長浜港への帰路のフェリーでは2階のデッキに出た。雪を山頂に残す山々を眺めながら、気分爽快だった。

琵琶湖と残雪の連山

水陸両用バス、スカイダックに乗ってお花見

3月31日、以前から気になっていたみなとみらいのスカイダックに乗船体験した。曇りだったが気温は21度。

水陸両用バス、スカイダック

3時30分の便に予約した。満席で出航。
海上は思ったより、風が強く、波も荒かった。
前方の席はしぶきがかかるポイントもあった。

船上から眺める桜並木

さくら吹雪も起こり、地面にピンク色の絨毯が出来始めるのが見えた。

満開の桜とインターコンチネンタルホテル

3月の富士山

河口湖まで行く機会があった。
目の前の巨大な早春の富士山を満喫し、パワーを頂いた。時間によって少しずつ変わる富士山の三態の写真、感謝を込めて投稿します。

3月6日、12:30 上吉田
3月6日、17:00 河口湖畔

富士山の歴史は1万1千年前に始まる説がある。
2900年前に御殿場泥流があり、二つの山頂があった古富士は徐々に山体崩壊して現在の姿に近づいた。

約2300年前に山頂爆発が起きた。その後も爆発が続き、なだらかな新富士の山体になってきた。

3月7日 朝8:00、河口湖

1707年宝永大噴火が、最後の爆発と記録されている。
以前は休火山の分類だったが、分類方法が変更され、現在は活火山になった。

鎌倉歴史文化交流館と北条氏展

2022年2月22日2時頃、2が並ぶ日、鎌倉歴史文化交流館で開催中の北条氏展を訪ねた。駅より徒歩7分。個人別荘地を鎌倉市が2013年に取得し、2017年に改修が完了した。

伊豆国〜相模国、頼朝の進路

常設展と北条氏展(全4回の企画展)と地層がきれいに現れている石の庭を鑑賞できる。花の木は右手の枝垂れ梅の木1本。質実剛健だった武士の世を感じる。説明のパネルやビデオはシンプルでわかりやすかった。

中世の地層

庭に出て整備された階段を登り、相模湾が見晴らせる高台にたどりついた。古い苔むした昔の階段も温存されている。現代的な建物と展示方法に、古都鎌倉の遺産も溶け合った落ち着いた博物館だった。

相模湾が見える庭の高台

フェルメールと17世紀オランダ絵画展

東京都美術館にて2月10日から開催されているオランダ絵画展。久しぶりの上野駅。公園口の道路はすっきり整備され、駅舎は焦げ茶色の格子にカバーされて和風になった。

窓辺で手紙を読む女
画中画の天使を加筆(修復後)

今回フェルメール「窓辺で手紙を読む女」の修復された絵画が話題。今回の修復により、大きな天使像の画中画が現れ、輝度も以前より全体に明るくなっている。老眼に嬉しい。

会場ではガブリエル・メツーの「レースを編む女」が印象に残った。今年冬購入したハーフコートと似たデザインなのが目を惹いた。

「レースを編む女」
 ガブリエル・メツー

帰宅して彼の作品を調べるとユーチューブの動画があった。しかも70点と多くの作品コレクションがあり、17世紀のオランダのファッション、食べ物、文化を楽しむことができた。38歳と若くして世を去っている。

フェルメールの作品はメツーよりずっと少なく、30数点が残されている。11人の子供を抱えて、無名のうちに生涯を閉じた。今回の作品の他に「真珠の耳飾りの少女」「牛乳を注ぐ女」などが有名だ。ミステリアスな女性と光と独特な色彩が記憶に残る。

ミッフィ✖️フェルメール
「牛乳を注ぐミッフィ」

 

 

鎌倉長谷寺

1月26日水曜日の午後、相模湾を展望できる長谷寺を訪れた。

芳しい蠟梅、長谷寺

数年前、アジサイが満開の頃以来。オミクロン急増のせいか、参拝者はまばらだった。四季の花々を楽しめるお寺、入り口に今の見頃は、「蝋梅、紅梅、白梅、水仙、福寿草」と案内板が出ている。

蠟梅に顔を近づけると、甘いうっとりする香りを楽しめる。地面に点在する福寿草はすぐに目に入ってくる。

福寿草

池には美しい模様の錦鯉が数匹つながっていた。寒さのせいか静止したままだ。

長谷寺、錦鯉

ご本尊の十一面観世音菩薩像の縁起。
721年、「大和長谷寺」を開山した徳道上人の本願によりニ体の観音像が楠の霊木から彫られた。そのうち一体は開眼供養した行基菩薩によって海に奉じられた。その後、736年、相模国の長井浦の洋上に忽然と顕れた。大和長谷寺の開基藤原房前(ふささき)によりこの尊像は「鎌倉長谷寺」へ遷座されたと伝わる。
(註:長谷寺参拝者用パンフレットより)

観音堂に向かって左手に海光庵という茶屋がある。お茶とみたらし団子を頂きながら、短く揃えた竹藪の後ろに広がる海を眺めた。外は寒かったが、店内は暖房が心地よく効いていた。

海光庵のお土産、瓦煎餅

2022年初詣、日向薬師と阿夫利神社

新年は伊勢原市のひなびた七沢温泉に2日ほど投宿した。ロビーに昭和初期の漫画家、のらくろシリーズの田河水泡の作品集や絵が飾られている。一時期常宿にしていたそうだ。手塚治虫のまえがきを見つけた。

玉川館、ロビー
日向薬師、2022年の絵馬

元旦は日向薬師が祀られている宝城坊で初詣。日向山は丹沢地の東端、大山から続く400メートルの山だ。その山麓にある、1300年前に僧・行基により開創された薬師寺。平安時代、鎌倉時代、江戸時代の薬師如来像が安置されているのは注目したい。

日向薬師のご本尊と日光月光菩薩、木造のなた彫り、平安時代

正月2日目は大山1252メートルの中腹に建立された神仏混合の阿夫利神社。長い石段が続く参道を上るとケーブルカー乗り場に着く。急な山の中腹に駅があり、山頂を目指すにはさらに急勾配の石段を90分徒歩で登る。ミシュラン2つ星の展望が開けているそうだ。魅力的だが今回は本堂のお詣りだけにした。山の登頂達成を含む大山詣りは今年の目標のひとつにしよう。

大山中腹のケーブルカー駅付近
2022年正月の御朱印
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