最近は近くの大きな市民公園内を散歩することが多くなった。
小学生の頃見た小さな池がまだ残っている。60年近く前のことだ。その間、訪れることがほとんどなかった。今はコロナ自粛生活中、運動不足解消のためもあって、マラソンをしている人、柔軟体操をしている人、子供を連れて散歩している若い家族など、多くの利用者が見られる。
散歩道には水辺がよいと池の周りにも立ち寄る。浅い泥沼だが、観察すると錦鯉が3匹、黒っぽい野鯉が数匹、中型の亀が2匹、確認できた。鳩も水辺にやってくる。
先日、四人の中学生くらいの男子が池に入って亀を取っていた。現代っ子が野遊びをする姿は珍しい。亀は地上に置かれ、動かないように軽く縛られている。「離してやりなさいよ」「外来種だからいいんですよ」同じく様子を見ていた犬の散歩中のおばさんと会話している。私は注意すべきか、違法なのか、まだ持ち去ってないし、と考え迷っていた。すると亀はするりとナイロン紐をすり抜け、あっという間に池の中に潜って去っていった。一件落着、ホッとした。
何も手助けしなかったが、後で浦島太郎の話を思い出した。助けた亀に連れられて、竜宮城に行きました。逆に、自力で難局を脱した亀に助けてもらった。