人それぞれの収穫は十人十色で、神は人間の収穫物の違いを楽しまれる。
人口の数だけ、カラーがある。一人として同じ人間は存在せず、しかも同じタネを頂いている。自由意志は神からの贈り物であり、御自身がまかれたタネでもある。神が刈り取り、その収穫を楽しむためだ。
「色を楽しむ」それは神がなさることだが、人間にもその楽しみを与えてくれた。神は人間にいわゆる総天然色の世界を与えてくれたが、人間の肉眼で識別(色別)できる色は限られている。
一方、神には多くの色の広がりがあり、識別できる色は人間の肉眼の幅を超えている。無数の色を持ちながら、神は人間のように自由に色を選択することはなさらない。きれいな色も寒色系の暗いと思われる色も、寄せ集めて芸術品にしたいと思われている。
暗いと思われている色も、きれいに引きたてることが可能で、やりがいもあることだ。神はバラバラの色を統一させ、調和させる大芸術家である。