今年の8月は例年より多く、当時の生き延びた証言者のリアルな体験談、記録の品々が公開されている気がする。NHKや民間テレビ局もドキュメンタリーを新しく制作更新し、反省や今まで目立たなかった当時の政策への反発の論調も全面に強く感じる。

零戦闘機の形に刈り込まれた松
2023年の1月、鹿児島の知覧平和記念館を訪れる機会があった。まだ10代の特攻員たち、墨で書かれた目の醒めるような美しい書体、文面……。
純粋な想いの手紙が数多く展示されている。なんと多くの大切な可能性を持つ青年たちが消えていったことか。彼らの遺書、最後の手紙やはがきから訴えるものは、今思い出しても強力だった。
ことしの報道では、当時の大本営は若き選ばれた優秀な特攻隊員の気持ちまでも利用して、広く国民に戦意高揚を演出したことを堂々と解説していた。
多くの犠牲者のおかげで、不戦80年の今日の日本に感謝感激するのみだ。
将来、日本が巻き込まれそうな戦争の火種は、官民協力して全力で消そう。