人間には、食べたい、眠りたい、話したいなどの自然に出てくる自然の欲求と、神を求め知ろうとする隠れた欲求がある。この隠れた方の欲求を全部出し切ると、とても魅力的な人になる。輝いて眩しい人になる。
現代の人たちはこの隠れた欲求を持っている人が少ない。過去の時代にはこの欲求の魂を持っている人がかなり多かった。神を忘れたことで隠れた欲求の魂が薄れている。神を知りたいと願う欲求が強ければ強いほど、魅力的になり、芸術家は永遠に続くと思われる芸術作品を生み出す。音楽家は不朽不滅の名曲を生み出す。
人間の一生の間で満足が行くほど神を知り得ないので、不満が残る。欲求不満となる。しかし、その不満は良い不満だ。悪い不満は膨れる。良い不満はある程度のところでとどまる。そしてあきらめて次につなげたいと祈る。