今回はグループ観光1泊旅に三人で参加した。
姉夫婦と私。全員70代。昔の思い出話も多くなる。
青い空、山々、緑の木々、鳥のさえずり、古い街並み、
シンプルで美しい。
中部地方山あいの風景は人生の現在地、心境を映し出しているようだ。
これまで体験したこと、今の生活を、ちさと姿の見えないタモツさんが語った言葉をつづります。
今回はグループ観光1泊旅に三人で参加した。
姉夫婦と私。全員70代。昔の思い出話も多くなる。
青い空、山々、緑の木々、鳥のさえずり、古い街並み、
シンプルで美しい。
中部地方山あいの風景は人生の現在地、心境を映し出しているようだ。
6月11日、空路で徳島空港に着いた。
そこからバスで約1時間、山の上に大塚国際美術館がの建物が現れた。地上2階、地下3階の景観に配慮して建てられた、広大な陶板アートの美術館だ。
世界各地の名画が千点余り、実物大を陶板に転写されている。大塚グループが独自の割れない大きな陶板の技術、色を2万点近く開発した。
会社創始者が鳴門市の白砂からタイル製造をスタート、美術館完成に至ったのが1998年。初代館長、大塚正士氏の地元愛の結晶である。スケールが巨大で、展示会場を散策するだけでも4キロの導線があるそうだ。
展示は飽きないように工夫されている。まる1日は予定に入れたい場所だ。美術展と言うより、陶板アートの館だ。
巨大な壁画を見ながら進むと首が痛くなった。しかしモザイクは足元の床も美しかった
美しく物憂げなイタリアの15歳の農民。
当時完璧な造作から画家たちの間で人気のモデルだった。
エゴン・シーレ晩年の哀愁帯びる作品。彼の死後、同年11月に第一次世界大戦が終わり、名門ハプスブルグ家/オーストリア帝国が没落した。
スイスの国民的画家の作品があった。キリストと思われる少年と天使たち。上野で行われたホドラー展を思い出した。
ゲルニカは無差別爆撃を受けたスペイン、ゲルニカ市民の苦しみを描いた作品。現在オリジナルはマドリードの芸術センターにある。
スペインのフランコ将軍からバスク地方の攻撃依頼を受けたドイツ軍から空爆された。世界中から非難を受け、映画にもなった。
最終日3日目は予報に反して、朝から小雨。
ゆっくり朝食をとっていると、昨日ランチ店で会話を交わした大宮からの女性2人が声をかけてくれた。情報交換をした。帰りの新幹線は出発は20時近くにしてある。10時前にチェックアウトを済まし、荷物を預けたまま、ホテルを出た。
歩いて5分位のショッピングビル、めいてつエムザで伝統工芸展にて入賞作品など開催中だ。入場料500円、良さそうだ。予想に違わず、精微な伝統工芸品の数々に加賀の香りを存分に感じた。
兼六園散策では金沢城公園に行けなかった。雨も上がってきた。公園内を散策することにした。入り口を探していると、地元の自転車に乗っていた女性が、「どこかさがしていますか?」と声をかけてきた。入園は石川橋を渡るのが一番お勧め、オリジナルが残っている門はここだけと説明してくれた。
玉泉院丸庭園に行くと、ボランティアガイドのコーナーがあった。ここでも人が少なかったせいか、年配の女性ガイドが声をかけてくれた。結局30分ほど、庭を含め、公園全体の説明を聴くことができた。お松の方の別荘、玉泉院丸の庭園、小堀遠州の弟子の作庭で、土の橋、木の橋、石の橋とあるのがわかった。
香林坊ダイワは1階ウインドウはブランド品が飾ってある。このビル8階でランチタイムにした。見晴らしがとても良かった。
午後はひがし茶屋街で時間をかけて散策。
地図なしでもたくさんの見どころに行き当たる。入場料500円の「志摩」は1820年に建てられた木造二階建てのお茶屋さん。一階が帳場、二階は高くしてあるお座敷。押入れはなく、襖を開けて小さなライブ場になる。中庭を臨む透かし欄間も繊細だ。
夕刻、前田家の大きなお位牌が安置されてある円長寺にて、地元の書家、水口天楓さんとお話する時間があった。遅い時間の新幹線で正解だった。それでも宿泊ホテルでタクシーを拾って急いで駅に向かった。駅の名店街で、加賀の棒茶、和菓子、夕食の笹の葉寿司などを買って車両に乗り込んだ。
25日、2日目の朝は珍しく5時に起きた。7時からの朝食バイキングが始まる前から並んだ。ホテルを8時に出発、近くの尾山神社の散歩からスタート。
すでに境内は外国人観光客で賑わっていた。広い境内の奥は金沢城公園口に隣接していた。
初代加賀藩主の前田利家公とお松の方を御祭神とする大きな神社。
利家は豊臣秀吉政権の五代老のひとり、身長182センチの長身で槍の名人だったそうだ。松は12歳で従兄弟の利家と結婚、2男9女を産む。利家が61歳で病死したあと、出家して芳春院と号した。71歳で金沢城内で亡くなった。
次に長町武家屋敷跡を歩いた。
普通の住居も多く、木戸を音をたててスライドする古い門構えが並ぶ。九谷ミュージアムの半分は店舗になっており、現代作家の作品も多く並んでいた。中庭に青木木米の割れた作品をモザイクにした記念碑があった。
昼食は旅行会社からの店指定のクーポン券を利用し、駅近くで能登牛のひつまぶし膳をいただいた。午後は室生犀星が愛したと言われる犀川方面へ向かう。
金沢市内には優雅な細い浅野川と雄大な犀川が流れている。
犀川をまたぐ犀川大橋を渡ると、すぐに寺町寺院群がある。
小規模な寺院の中に、ユーモラスな像や文学石碑を見つけるのが楽しい。忍者寺で有名な妙立寺は、予約必要だが閉館していた。
『春もやや〜けしき調う月と梅』〜 松尾芭蕉
5月24日から2泊3日の金沢見学の旅に出た。今回はひとり旅で気ままに、計画なしで動くことにした。
新幹線で金沢駅には12時前に到着、有名な鼓門に会えた。世界で4番目に美しい駅と言われている。
午後いちばんで向かったのは、特別名勝兼六園。想像以上に広く、手入れが行き届いており、美しい、動きのある庭園だった。土地の傾斜地を利用して、川の曲水を造っている。透き通る水辺でカルガモの親子が散歩していた。
ひと気の少ない散歩コースを外れたところにひっそりと金城霊澤(きんじょうれいたく)と金沢神社があった。昔、芋掘藤五郎が沢の湧き水で砂金を洗っていた。金洗沢、転じて金沢の名前の由来はここから来ている。
重文成巽閣(せいそんかく)は水曜日は休館、近くの出口から園外に出ると、石川県立美術館が広がっていた。
企画展と常設展をゆっくり回った。入り口正面に世界的有名パティシエのケーキが有名なカフェがある。外国人日本人10名ほどがベンチで順番待ちをしていた。