ひろしま美術館、ピカソ展

連休前、広島G7サミット前の広島市近隣を訪ねる3日間の旅に出かけた。

空路で羽田から広島まで約90分。リムジンバスで広島市内まで直行バスで50分、12時過ぎに宿泊ホテルに到着した。荷物を預けて、徒歩で行けるひろしま美術館を訪ねた。ちょうど開館45周年ピカソ展開催中だ。

45年前、昭和53年11月の開館を祝してパリから来たマロニエの花がちょうど満開を迎えていた。
ピカソの子息クロード・ピカソから贈られた記念樹だ。

パリのマロニエ、4/24/2023

 

静物ーパレット、燭台、ミロタウスの頭部  1938年

常設展も有名な画家の名画が多く見ごたえがあった。

三王礼拝、レオナール・フジタ
         1927年

 

赤い室内の緑衣の女
 アンリ・マティス、1947年

里山ガーデンの日曜日

 

里山ガーデン、4/16/2023

湧き立つような白銀の大きな雲
真っ青な空とまぶしい陽光

ベンチに休むと、そよ風が語りかけるよう
目の前に多くのペット犬たちも行き交う

ドレスアップしたシルバーのトイプードル、
芸術的な色合いを持った秋田犬、
ゴム靴をはいた芝犬

木々に囲まれ、里に広がる完璧な「爽快の丘」
2023年 フェスタのテーマを実現していた

トイプードル
笑う?秋田犬

エゴン・シーレ展最終日

4月9日日曜日の午後、最終日に上野の東京都美術館で開催中のエゴン・シーレ展を訪ねた。

ネットで時間指定の予約でも、多くの訪問者で混雑しており、ギフトショップの会計も1時間以上は待たされそうだった。ポストカードはあきらめた。

偶然にも4月9日は、キリスト教ではイエスキリストが死より3日目によみがえったことを祝うイースターサンデー。

エゴン・シーレも28年の生涯で、神に問い、己の体と魂、生死を深く見つめた作品が数多く残されている。会場の「カルヴァリオの道」に目が止まった。イエスが十字架につけられたゴルゴダの丘、3本の十字架が見える。

カルヴァリオへの道、1912年

28歳でスペイン風邪で若く世を去った画家。
彼の残した詩集の言葉をここに記しておきたい。

『至高の感性は宗教と芸術である。
自然は目的である。
しかし、そこには神が存在し、
そしてぼくは神を強く、
とても強く、もっとも強く感じる。

(エゴン・シーレ、詩「芸術家」より、1910年)

モルダウ河畔のクルマウ
(小さな街 Ⅳ)1914年

※会場では風景画コーナーのみ撮影可だった。

70代の クスリ

春爛漫。
新しい門出を迎え、未来を見つめる人もいれば、過去が蘇って懐かしむ人もいる。

先日、ペルー産アルパカのベストを購入した。
民族の伝統的なデザインが可愛くモダンになっている。旅先でも家の中で背中が寒い時でも重宝しそうだ。

アルパカのベスト

このベストがきっかけに18年前に他界した父のこと、その人生のことを想い出した。

父も晩年家でアルパカのグレーのベストを着ていた。母がプレゼントしたもので、本人なら選ばない可愛い系だったが、家で何年も愛用していた。

気がつけば、私は父が去った年齢79歳に近くなってきた。
アルパカのベストを着て、父が使っていたオットマンの足台に足を乗せ、テレビを観ている。傍らの父の遺品のサイドテーブルに数冊の本を積み、くつろいでいる。

晩年は外出の時、いつも真っ白な運動靴を履いていた。私も白いスニーカーを履いて散策する。

まさか私が父の日常の姿と同じになるとは。
家の中でひとり笑った。

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