6月19日は「朗読の日」

6月18日19日の2日間、新橋の博品館劇場で、NPO日本朗読文化協会主催の第18回「朗読の日2022」が開かれた。

3年振りの開催とあって盛況、開演前の長い列の人、人、人。
土曜日の午後2時間30分の間のチケットを購入し、全国から参加の12名の朗読者の成果に耳を傾けた。

朗読の世界は一定ではなく、表現も幅が広いことを実感した。扱うテーマは、すなわち参加者の興味の対象だろう。世代により様々な作品が提供される。表現の仕方も年齢で全く違う。

今回鑑賞した作品で言えば、実体験はなくても、伊藤左千夫「奈々子」がよかった。子供を亡くした親の気持ちが伝わってきた。自分の興味があるジャンルもはっきりしてきた。

朗読と言うより、一人芝居のように話される方、読むというより全て暗記されている方。様々な形があることを学んだ一日だった。

父の日 2022

昨日、6月19日は父の日だった。
2005年、79歳で他界した。もう17年も経つが、今年3月から貸家だった実家が空き家になった。近頃は掃除や換気に通っている。

先週、父の和ダンスを廃品回収業者に依頼した。
父の日に訪れた業者さんは「2階にあるタンスは階段の手すりを抜けるのはギリギリだ」という。後から取り付けられたのだろう。

何十年振りのアスコット・タイ

カラのタンスを全て開けると、今までなぜ気が付かなかったのだろう。前の入居者もそのままにしていたのか?
綺麗な色、柄のアスコット・タイがクリーニングの袋に収まったまま出てきた。

父の遺品、和ダンス

一瞬にしてオシャレだった父を思い出した。帽子が好きで、いつもかぶっていた。自宅療養時は初めて顎ひげを生やし、「意外に暖かいもんだ」と気に入っていた。

父の洋服が詰まっていた和ダンス、「回収に出すのはまだ早いよ」と父の声。新しい入居者のために残すことにした。

アゲハ蝶

庭先で遊ぶナミアゲハ蝶

6月10日、仏滅、実家で庭をぼんやり眺めていた。
現在空き家、どうぞ良い人が再利用してくれますよう。

父が設計し、建てた木造の二階家。
60年の歳月が流れた。

母は専業主婦、家で庭に花々を咲かしていた。
訪れる人は少なくても、園芸に取り組んでいた。

父は赤いバラの苗木を柵の近くに植えた。
伊東の友人からもらったみかんの木もたわわだ。

中国に定期的に行き、お土産を毎回買ってきた。
そのうちの一つが、陶器の庭テーブルと椅子セット。
週末はいつもゴルフで家族で遊ぶことは少なかったが
父が描く理想の家庭のシーンがあったのだろう。

そんなことを思い出していると、アゲハ蝶が現れた。
すぐにもう1匹飛んできた。2匹は戯れながら、木の天辺に飛び上がり、舞っていた。

アゲハ蝶は神の使いとも言われる。
この古い家もまた甦るのだろうか。

水と宝石

上野の国立科学博物館で「地球が生み出すキセキ、宝石展」を開催している。

ファイアーオパール、メキシコ

水のある惑星、青い地球。
地下深く、宝石をはぐくむ。
他の星は冷たく、水も宝石も生まれない。

水やマグマは分子を溶かし、濃縮し、宝石は発生する。

地球の空には、雲、雨、雹、雪、
地上には、海原、湖水、川、滝、山からの湧水、
生物、植物を潤し、みずみずしくする。

水惑星の地球には、豊かな水が満ちている。
地球は太陽のエネルギーを受け、
生命が誕生し、輝く宝石も添えられた。

丸池様、山形県
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