胃カメラ検診の1日

10月16日、胃カメラ検診を昼近くに予約していた。
美味しく食べることは元気のもと、胃が元気であることが大事だ。胃の状態を10年ぶりに検査してもらった。

前回の記憶は薄れていた。今回も鼻からファイバースコープを入れて10分程度の検査。検査前に胃をきれいにするコップ半分くらいの液体を飲んだ。鼻に入れるゼリー状の麻酔、別のスプレー液は喉にかけた。注射の麻酔はなく、一部始終をモニタで確認できたのはよかった点だ。「喉もと過ぎて」少しは楽になったが、その前は痛みがあり、力を入れていたので、息をするの忘れていた。

涙も出て来る。途中、先生が「呼吸できますか?」と言われ、呼吸することを思い出した。そのあとは、ずっと声を出しながら深呼吸していた。事前に心得を知るのは大事だった。今回は意識的に考えないようにして当日を迎えたのが反省点だ。胃壁は問題なし、食道に軽く炎症あり。その場で説明があった。

大仕事を終えた解放感。昨日夕食から絶食していた。1時間後に食事をして良い、ということで、胃カメラ無事終了を祝って、近くの日本食レストランで秋の味覚の会席料理を頂く、少し贅沢なランチを思いついた。松茸土瓶蒸しもついている。何十年振りかの松茸お澄まし汁。これから何回、秋の味覚を食することができるだろう。

ランドマーク69階から
秋の横浜港を臨む

窓からは横浜港を一望できる。飛鳥Ⅱも停泊している。

映画「ある画家の数奇な運命」

10月8日、みなとみらいにあるツタヤカフェの2階にある新しい映画館に行った。シートはリクライニングになり、音量も大き過ぎず快適だ。空調の微風が少し気になったがコロナ対策だろう。

この映画はドイツの著名な「新表現主義」の画家、ゲルハルト・リヒターを描いている。画家の希望で登場人物は特定できないように脚色されている。1930年代からのナチス時代から始まる。戦後、主人公のクルドは妻と共に、西ドイツのデュッセルドルフに移住した。ナチスの安楽死事件、その後の家の血統を尊重する義理の父の行動など重いテーマがある。そのような時代の中で、主人公のクルドはマイペースを貫き、世間の人々と異なる時間を過ごし、自分を納得させた。妻の揺るぎない愛を得たクルド、苦悩の末、芸術家としての自分のテーマを見出した。そして初めての個展で評判になり、成功していく。

日本にもリヒターの作品がある。2016年、瀬戸内海の無人島の豊島に常設された。ネットで画像を検索した。美術館建物は角材のようでシンプル、デザインは本人が手掛けた。作品は14枚のガラスの立体オブジェで、周りの海や陽光、虹の光を楽しめるそうだ。

ガラスに写る訪問者等や海が重なって映り込むが、これも作品の一部とあった。映画を見た後、よく理解できる。

 

ブログ開設からの一年

2019年の10月7日にブログを開設し、15日に始めての投稿をした。
ちょうど1年たった。初めは旅行記も多かったが、コロナ禍で五ヶ月で中断。それでも日本の歴史的文化的な場所を5箇所、巡ることができた。11月の伊勢神宮から始まり、天橋立、奄美大島、京都迎賓館と宇治市、最後は3月に米子城跡と足立美術館と訪ねることができた。まだまだ行っていない名所が数多くある。

エッセイや詩の作品もまとめた。すると今年初めには100作品以上になり、読みづらい。電子書籍を考えた。目次をつけると読みやすく、消えることもない。古稀以降の計画を前倒しにして、4月から準備に取り掛かることにした。今は最終の校正作業をしている。

シニア生活のエッセイは「原則、週一回月曜日の午後に投稿する」と決めた。回数が多くなると、内容も文章に対しても、考える量が違ってくる。

今年、ホッとしたことはコロナ規制が強まる前の2月から4月末までかけて、マンションの居住部分の給水管更新工事が完了したこと。年季が入った建物は50年経ち、水圧が弱くなっていた。通常の豊かな水量が蛇口から流れる。以前と比べると天国だ。

日本には〇〇がある

最近、「日本には〇〇がある」の表現を聞いて印象に残っている。
テレビのコマーシャルでは商品名を入れて、「日本にはA食品がある」。
ネットのコメント欄では「日本には魅力的な少女Aがいて羨ましい」など。

ビジネスの世界では文章や報告は、”Keep it short and simple” 略してKISS がよいとされている。上の表現は短くて、多くの解釈を持っている。「日本には菅総理がいる」と多くの人は支持するだろうか。「アメリカにはドナルドがいる」とはまた違った解釈ができそうだ。

日本語は行間を読んだり、字面で伝わったり、さらに多くの類語や多義語がある。それが功を奏し、昔から文学や和歌や、俳句や連句、川柳の本が多く残っている。今も多くの人の趣味、文化活動になっている。海外用に翻訳を試みると、もとの日本語より長く、説明的になることが多い。直訳しても真意を伝えるのは難しい。

「日本には〇〇さんがいる」の中に入る人物を探すと意外に難題になった。
今のところ、「日本には日本語がある」の例文がすっきりする。

 

断捨離シーズン

秋めいてきた。先延ばしにしていた断捨離を始めた。
実家の片付けは専門業者に依頼したので、出費は大きかったが苦労はなかった。今回は私の住まいとトランクルームだ。時間があるので、自力で丁寧に仕分けし、なるべく公共のサービスを利用することにした。三ヶ月くらいで終了するのが目標だ。

まずはパソコン。次はリサイクル回収業者に頼んで、衣類、靴、バッグ、CD、食器類、読書スタンド、テーブル、トースター、額類を持って行ってもらった。買取価格は合計2200円。買う時は高額でも、売るときはキロ単位で二桁や三桁の数字になってしまう。しみじみと物質が溢れる世界、消費生活、人々のゴミ生産量を思ってしまう。

しかし、良いこともある。長年見かけなかった、父からの土産の琥珀ネックレスや、30年前エルサレム旅行で購入した古代ローマガラスのペンダントが出てきた。
同時に、「宝の持ち腐れ」の反省点があった。気に入ったアクセサリーも使ってないものが多い。書籍も未読で良書らしきものが多くある。余生の時間を考えると、消化しきれない量だ。

高齢になったら、所有物の管理が出来ないほどの量は持たないことだ。「管理能力」があるうちに適正な量にして、気に入ったものを大事にしていく生活に切り替えよう。気分転換の買い物や雑貨好き。「でもそろそろ卒業しよう」と自分に言い聞かせながら断捨離を進めている。

懐かしい隣人に会った

去年の9月11日に母のための慰霊旅行を計画し、姉とドイツのアーヘン大聖堂へと成田空港へ向かった。ちょうど桜木町のギャラリーで、去年の秋にドイツへ水彩スケッチ旅行へ行かれた増田和雄個展の案内をタウンニュースで知り、懐かしいドイツの風景画を見に行くことにした。しかし思いがけなく、この日のメインは懐かしい隣人の再会となった。

建物のフロアーに着くと、以前実家の隣りに住んでいたSさんがブティックを経営していたことを思い出した。Sさんは引っ越され、もう10年近くお会いしていない。そのビル内で洋服を扱うお店は1軒しかなく、以前と店名が違う。しかし興味本位から、お店の奥を覗くと、以前と変わらないSさんが座っていた。お互いマスクをかけているが、すぐにわかった。

彼女も「久しぶりね。お母さんはお元気?」と急に現れた私を見て驚いた。長い立ち話になりそうな予感。店の奥の椅子に座って1時間くらい近況を伝えあった。彼女は大手の洋服メーカーと販売店を経営していた。実家の隣のビルではレストランも開業していた。母が去年5月に他界したことを告げると、「お母さんにはお世話になったのよ。いつも道路の落ち葉を掃除してくれて」とすぐに昔を思い出してくれた。彼女のご主人は以前カメラマンで近所の人とは話すことは苦手だったが、母とはよくおしゃべりしたそうだ。話している間、当のご主人がフラリとやってきた。だいぶご高齢になられた。

母は、ある時、庭の野良猫が食肉の塊を加えてやってきたのを見た。すると隣のレストランから盗んだのだろうと察し、「お宅のお肉ですか?」と届けたのだ。後日、箱に入った自家製のケーキをお礼に頂いた。母は若くして結婚し、専業主婦として日々過ごしたが、たまに、積極的な社会性を見せた。

近所に住む歩行困難な同年輩の婦人は、いつも車椅子での外出だった。母が同行したとき、道路に段差があることを見つけ、市役所に報告した。段差は後日、改修されたと聞き、感心したことも思い出した。

Sさんの洋服に出会ったのは40年近く前。会社員時代は、倉庫のセールで通勤服を選び、様々な服に出会った。今はお店が一つだけになったが、お元気で明るく営業されていた。
「続けるしかない。続けることが大事ね」
Sさんの言葉に、エネルギーをもらった。

菅官房長官と「相互扶助」

自民党の総裁選挙の最有力候補の菅官房長官は、報道番組でフリップにスローガンとして、「自助、共助、公助」と書いて短く説明していた。この手書きの言葉、テレビの前で「その通り」と思ったのだが、後からネットニュースを見ると、多くはネガティブな解釈の記事で驚いた。

現状では、「自助」については国民は各方面で工夫しており、盛んにならざるを得ない。「共助」も災害時の自衛隊や緊急時の対応班の活躍があり、交番の警察官は地域密着型で、アメリカや中国のポリスと比べることはないが、数段格段、市民に対して親切だ。「公助」も健康保険、生活保護など良い制度が整備されている。

これからは「相互扶助」がキーワードだと思っていた。世界中でお互いはお互いを必要としている。身近な人間関係や経済生活でも同じだ。「自助、共助、公助」が更に強化され、満足度が上がることを願う。

胆汁の話

胆汁について紀元前2400年のギリシャ人、ヒポクラテスはすでにこう述べていたそうだ。「胆汁が濃い人は痩せていて活動的だ」

「胆汁って何?」と言われても説明に難しいと思っていた。しかし興味があったところ、先日健康番組の中で、慶應大学の胆汁専門の渡辺光博教授が最新の論文をやさしく説明していた。

お腹の脂肪が気になる近頃、胆汁の話は参考になった。

●胆汁は黄褐色の液体で、肝臓で1日に600〜1000ml生成される。胆のうに濃縮して1日分50〜60ml蓄えられる。胆のうは長さ10cm、巾4cmくらいの袋だ。スッポンの胆汁から造られる胆汁酒は非常に苦く高価。ワインカクテルで緑色。

●働き①:小腸へ行く食物の脂肪の消化と吸収を助ける。

●働き②:胆汁酸が血液に入り脂肪の燃焼、代謝を助ける。中性脂肪を吸収する。

●胆汁酸の質がダイエットには重要。質を良くすると、脂肪燃焼が良くなる。そのために便秘に気をつけ、古い胆汁酸を外に排出することが大事。新しい胆汁酸で効率よく脂肪を代謝できる。

ダイエットには胆汁酸の質を良くする、もち麦(大麦)、杜仲茶、焼きのりを三週間摂取する実験で良い結果が出ているそうだ。身近な食材なので試してみる気になった。

冷やし中華めん

昨日の日曜日は久しぶりに気温30度以下になった。土曜日の夜は雷が連続して鳴り響き、大雨になった。盛夏も少しづつ去っていく。

夏といえば、最近の楽しみは花火見物、夏季限定の冷やし中華めんくらいだ。今年はみなとみらいの花火大会が中止になり残念だ。わずか1年前はクイーンとサザンの曲をバックに30分に1万2千発の豪華花火シンフォニーを提供してくれた。

香港風冷やし中華

冷やし中華は少し高級な店やホテルで、家庭の味とは違う材料や味を求めて、2回くらい外食する。今年はSホテルで香港人シェフの蒸し鶏と野菜たっぷりの冷やし中華めんを試食した。ラー油や中国の薬味、平らな細い麺が特長だった。

サラダ感覚の冷やし麺

 

家でもサラダ風にたっぷりのトマト、甘い錦糸卵、きゅうり、焼き豚をのせて作る。

 

猫と再会

今年の夏はステイホームと決めているが、夏休み企画として姉の家を訪ね、かねがね話に聞いている2匹の猫たちに会いに行くことにした。一ヶ月前から予定に入れて必ず実行する項目にする。

ユズ Boy

8月18日はやはり猛暑日で気温は34度。しかし時々曇りになり、風もあった。

ユズ Boyはすでに16歳となり、16年振りの再会になる。姪が友達から生まれたての子猫をもらって来た。生命力乏しく、毎日病院で点滴をして栄養を取ったそうだ。ユズは小さく生まれて、6kgと大きく育った。近所の猫たちと喧嘩したり、道の側溝にハマったまま一週間過ごしたり、十分に武勇伝を残し、今は隠居顔をしていた。人間のように、心臓と腎臓の薬を服用。夜外出する以外、家では寝ているらしい。

ニーナGirl、ソマリ種の5歳

ニーナ Girlは平成27年に家族になった。アビシニアンの中のロングヘアー、ソマリ種だそうだ。やはり若いと活発、俊敏だ。私はこの日が初対面だったが、親しげにやって来た。差し出した手に頬をすり寄せたり、慣れて来て軽く噛んでみたりした。ニーナは外でもお転婆で、高い木の枝に登ったあと帰れなくなり、二度も消防員を呼び、二度目はすぐ諦められたとか。兄が危険を冒して木に登りレスキュー隊さながらの行動もした。手がかかるほど、可愛くなるようだ。

ニーナ Girl
Translate »