二日目、午前中に岩手山雫石Pホテルから角館に向かう途中、仙北市で秋田新幹線と私たちのバスが並走した。珍しい。



2キロ続く桜並木
桧木内川堤近く、桜と水仙の群生。

前日は雨天、この日は朝から晴天で一気に桜開花したそうだ。陽射しが強い。

ランチに鮎焼きと鮎煎餅
これまで体験したこと、今の生活を、ちさと姿の見えないタモツさんが語った言葉をつづります。
二日目、午前中に岩手山雫石Pホテルから角館に向かう途中、仙北市で秋田新幹線と私たちのバスが並走した。珍しい。
桧木内川堤近く、桜と水仙の群生。
前日は雨天、この日は朝から晴天で一気に桜開花したそうだ。陽射しが強い。
かねがね訪ねたかった東北地方の桜名所巡りを実現させた。ゴールデンウィークの予約を一週間早めて4月21日の出発に変更した。三日間ほぼ天気に恵まれ、桜の開花状況はベストに近かった。
緑の広場近くに渡れそうで難しい小川があった。
ファミリー向けに、お猿回しのイベントや音楽があったが、そこは避けて自然の景色に集中した。一万本の桜に囲まれている北上展勝地だ。川沿いには鯉のぼりの列が泳いでいる。
門柱にきざまれている言葉ーー
「私は門である。」
「私を通って入る人は救われる。」(ヨハネ10章9節)
丘の上の庭はイスラエルのゴルゴダの丘のような曲がりくねった道に、多くの十字架が建てられている。それぞれにイエスの言葉、生涯の説明があり、色とりどりの花々が植えられていた。
五島出身の聖ヨハネ五島、日本二十六聖人の一人。
1597年、豊臣秀吉の命令により宣教師、信徒ら25名とともに西坂で処刑された。信者の尊敬を集めている。
高浜海水浴場、日本一美しいと言われる白砂の海岸
4月6日から2泊3日で、交通アクセスが難しい五島列島をグループツアーを利用して訪ねた。
世界遺産の上五島と福江島に一泊づつしてマイクロバスで島巡り。参加者は9名とゆったりした行動だった。天気も雲ひとつない青空でゴトウブルーを満喫した。
「鳥居から境内まで長く息を止めてくぐり抜けると長生きする」と伝えられるパワースポット。
1919年、鉄川與助の設計・施工による石造り教会を完成させた。上五島の人口25パーセントがカトリック教徒であるが、鉄川は生涯、仏教徒を貫いたという。
海で事故に会った同志12名へ鎮魂の祈りを捧げる龍馬像
有川港近くにある海童神社は捕鯨で栄えた地区のシンボルである。1620年、海童神を御祀りしたところ、溺死事故がなくなったという。
この教会も教会建築の巨匠、鉄川與助による設計・施工。
黄モッコウバラ
3月28日金曜日、集合場所の小田原駅に着いた時は雨上がりの空だった。そのあとは気温も上昇、陽射しがやや強い散歩日和になった。日帰りバス旅行は9時に出発。参加者17名。
午前中は仙石原の箱根湿生花園、冬季は閉館しており、3月15日オープンした。春の息吹を感じるが、ガイドさんによると新芽をニホンシカが食べるので、対策に苦慮しているそうだ。
説明中にも小鳥のさえずりのような鹿の声が聞こえた。
ミズバショウは意外にも毒性があるらしい。最近の教科書にはあの有名な歌は載っておらず、子供たちの認知度は低い。
園の入り口建物ではアフリカの球根鉢植えが展示されていた。可愛らしい小花、香りを楽しんだ。
宮城野の桜並木は五分咲き以上。あんずや葉桜になった河津桜、ソメイヨシノ、まめ桜が早川沿いに並んでいる。
何十年振りの広大な彫刻の森美術館。世界中からの観光客が訪れていた。箱根いちばんの人気スポットだそうだ。以前は人がまばらだった。今はインバウンドの子供からシニア世代まで大勢の人が野外彫刻や広場で美術鑑賞、森の足湯に浸かったり、ガラスの塔を昇ったりして遊んでいる。
開創1150年記念特別展を上野東博に訪ねた。
嵯峨天皇が離宮・嵯峨院を造営、後に内親王の願いにより大覚寺に改められた。
狩野山楽らの障壁画や名刀、五大明王像など大きいサイズの宝物は写真でその迫力を伝えられない。板画、襖絵を部分写真で来館記念とする。
紅梅の間の東面4枚と西面4枚を飾る襖絵の一部。春真っ先に芽吹く柳と夫婦仲良く子育てする燕。
前期展示を観て、2月26日に再びはっきりした明治の色彩、粋な錦絵を観たくなった。
以下は特に好きな錦絵7点を選んでみた。
3月1日土曜日、何かに急かされるように夜の部に予約、3時間を越える映画を鑑賞した。充実した時間を与えられ、余韻の残る作品に出会えた。
3月3日月曜日の午前中、NHKテレビでアカデミー賞受賞式のライヴ放送をしていた。そこで3部門をブルータリストが獲得した。主演男優賞のエンドリアン・ブロディのスピーチも偶然聴くことができた。彼は戦争と平和について言及し、「皆が笑顔で居られるように」と祈りのようにスピーチを締めくくった。
3月1日の夜のニュースから、アメリカ大統領官邸で行われた、ゼレンスキー大統領、トランプ大統領とバンス副大統領が世界中を仰天させた、討論場面が繰り返し報道された。富める者が弱い立場の者を問答無用に近いかたちで、討論を繰り広げた。アメリカのリーダー等は感謝の言葉を言えと、繰り返し要求していた。映画の中の富豪名士のハリソンとブタペストから移民して来たユダヤ人建築家のラースローが思い出された。
ラースローが自分の報酬まで投げ出して、必死に守った高い天井と細い複数の小部屋。彼が過ごした強制収容所と同じ面積だった。4つの塔はその地の火葬場を想起させる目的だ。
彼が建てた未完成のペンシルベニア州のコミュニティセンタは、虐殺されたユダヤ人の魂を慰さめるメモリアル建築でもあるのだろう。
そして同時に強制収容所の苦しみの部屋で過ごし、国のリーダーに自分の芸術を否定されたラースローにとって、空から注がれる十字の光は彼の堅い信仰の表現だと受け取った。
2月21日、二重橋近くの明治生命館1階の美術館を訪ねた。
岩崎彌之助、秘蔵の歌舞伎を描く生誕190年の豊原国周と歌川国貞の浮世絵129点。
今回、個人的な重要ワードは、「五代目尾上菊五郎」だ。
五代目尾上菊五郎は以前サントリー美術館でも出会った。
魅力的な長い顔立ちで大首絵ですぐにわかる個性。
検索中に菊五郎の死絵がヒットした。菩提寺、戒名も記されている。
2月12日水曜日、東京駅丸の内北口改札を出てすぐ2階にあるギャラリーを訪ねた。アップリケの大家、期待通りの楽しい作品が多数並んでおり見応えがあった。
スケッチブックや「はりえ日記」も展示されている。墨の細字で書かれている、その書体はいつまでも眺めていたい芸術的で美しい文字だった。
生誕120年、1905年から1995年の90年、植物、野菜、魚などの食物を存分に細かく観察し、みな違う形に気づいて感動した様子が、見る側にも新鮮に映った。
「神が創造したものは一つとして同じものはありません」
豊田市美術館で製作された美濃焼マグネットを記念に購入した。同美術館には夫である洋画家の宮脇晴の作品と同様、多くの作品が寄贈されているそうだ。
注:会場は撮影禁止。写真は印刷物、ギフトから引用。